「ミッシング２～彼らがいた～」 미씽: 그들이 있었다 2 2022年 tvN
★★★★☆
シーズン1同様楽しく見ました。出だしからミステリー色が濃く、先が気になりすぐに夢中になりました。
ファンタジーであり内容も複雑なのですが、それでもわかりやすく、不思議な世界にすんなりと入ることが出来ます。シーズン1を見ていなくても問題はないだろうと思われます。
ミステリーで展開する物語ですが、そこに感動的な家族や仲間の絆といった人情ドラマが溶けあって奥行きの深い内容になっています。
ラストに向かってハラハラドキドキもあり、最後まで飽きることはありませんでした。
笑いあり、涙あり、ほっこりとした感動あり、話数も短めですし韓ドラ初めてという人にも面白く見ていただけるでしょう。
キャストは前作同様の面々の他、ベテラン俳優、可愛らしい子役たちで賑やかです。
キャスティングが絶妙で特に味のある俳優が多く出演していて、見応えがありました。
キム・ウク（コ・ス）＝正義感の強い詐欺師
チャン・バンソク（ホ・ジュノ）＝子供の頃亡くなった娘を思い続ける
イ・ジョンア（アン・ソヒ）＝公務員職を蹴ったハッカー
オ・イルヨン（キム・ドンフィ）＝霊の村と外の世界を行き来できる
カン・ウンシル（イ・ジョンウン）＝霊の村のスーパー兼食堂の店主、カン船長
シン・ジュノ（ハ・ジュン）＝刑事
遺体が発見されない死者たちの霊が集まるドウォン村。ウクとバンソクはそんな霊たちを安息の地へ送った後、その村が見えなくなっていた。そして2年が経ち・・。
ウクはバンソク、ジョンアと共に臓器売買組織を敵にまわし、被害者を救うという危ない人助けをしていた。
人のいいウクはいつも金欠。生活のためにも仕事を探そう、もうお節介で人助けはしないと心に誓う。
しかしカフェで偶然オレオレ詐欺に遭った女性を見て放っておけず犯人を追跡。一度は見失うが一人の青年のおかげで見事犯人を捕まえることが出来た。
この犯人逮捕に協力した青年が再びウクの目の前に現れる。彼は自分は3年前24歳で亡くなったオ・イルヨンだと話しだし・・。
一方バンソクはオレオレ詐欺の被害者の娘が行方不明だと知り何とかしてあげたいと思う。
その娘がどこにいるか知っているというイルヨンの話を信じ向かった先で、ウクとバンソクはドウォン村のような霊の住む場所を発見し・・。
ミッシング2～彼らがいた～｜番組詳細｜韓流No.1 チャンネル-KNTV
以下ネタバレあります。
まず、ウクを演じるコ・スの長髪が気になって・・似合わないわけではないですが、きちんとした好青年的イメージが未だに頭の中にあるので、私としては少し気に入りませんでした。
でも、ある意味このドラマのポイントはコ・スかなと思っています。私も彼が出演していなければ見ていないかもしれないので。そう考えると俳優自身の魅力もドラマでは重要ですね。
それはともかく、物語の内容としては前作と変わりなく、遺体は発見されず行方不明のままで思いを残して死んでしまった人たちが集う村の話です。
今回は子供たちが多くてそれぞれの事情、心に抱えているものも大きく辛かったです。ただ村の中では死んで霊になったとはいえ、楽しいこともあって笑顔もあって、それが救いでした。
そしてオ・イルヨンという青年が二つの世界を行き来できる謎。理由を知ればなるほどで、よく考えられた設定だなと思いました。シーズン2のキーマンで、現世界では透明人間という特殊性を生かし事件解決に大活躍してくれます。
登場人物の中ではスーパーの店主・カン船長の存在も大きいです。村のお母さん的人物で皆からの信頼も厚く、見ている私達には安心感を与えてくれます。
ロマンチックというか乙女チックな衣装もとても似合っていて可愛らしい人でした。
彼女も悲しい過去を背負っていましたが、更に思いもよらない犯罪の被害者でした。ついに遺体が発見されて彼女も・・と思いましたが、体の一部が発見されておらず村にとどまることになるようです。これもまた切ない・・。
強いて言えば、校長先生のストーリーが物足りない感じで残念でした。引っ張った割にはあっさりと解決して、内容も薄い。もっと違う展開も考えられたんじゃないかなぁと・・。
そしてこのシーズン2ではオ・イルヨンも関わる大きな麻薬組織の存在が根底にあり、最後はラスボス？も捕まってウクもバンソクもこの村から去ることになるのですが・・。
シーズン3ありきの結末なので、スッキリとは終わっていません。
ラスボスも脱走しちゃうし、またしてもイルヨンに危険が迫りそう、そしてこれまで霊を見られなかったジョンアにも「彼ら」が見えるようになっていて、この先どうなっちゃうの？という展開で終わります。
更にイム・シワン登場で新しい村を予感させるエンディング。イム・シワンが出演するとなれば、おのずと期待も高まります。
不思議な世界を描く人気ドラマ、シーズン3も楽しみです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
