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韓国ドラマ「ミッシング~彼らがいた~」感想〜さまよう魂を安息の地へ

「ミッシング~彼らがいた~」 原題:미씽: 그들이 있었다 2020年 韓国OCN

★★★★★

ホラーかと思いましたが、そうではなく心も温まる、涙もある、喜びもあるファンタジー・ミステリーでした。物語の舞台の新鮮さやストーリーの面白さですぐに引き込まれました。事件の真相に迫る過程は緊迫感もあり毎回続きが気になりましたし、途中で中だるみを感じることもなく最後まで飽きずに楽しく見ました。俳優陣も魅力的で、ストーリーに安定感があります。韓国ドラマとしては短めの話数ですが、大切な人への思いがギュッと詰まった濃厚で吸引力のあるドラマでした。

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画像:OCN

キム・ウク(コ・ス)=詐欺師
チャン・バンソク(ホ・ジュノ)=ドウォン村の住人
シン・ジュノ(ハジュン)=刑事、行方不明者担当
チェ・ヨナ(ソ・ウンス)=ジュノの婚約者、行方不明となる
トーマス(ソン・ゴニ)=ドウォン村カフェの店長

詐欺被害者を助ける詐欺師のウクは、女性が無理やり車で連れ去られる現場を偶然目撃したことで、自分も拉致されてしまう。危機一髪で逃げ出したものの崖下に転落、しかし運良くドウォン村の住人バンソクに助けられた。ウクにはこの村の住人達が怪しく見えたが、ドウォン村は行方不明のまま亡くなった人の魂が集まる場所だと知る。

国ドラマ「ミッシング~彼らがいた~」 | 韓国・韓流ドラマ | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)

以下ネタバレあります。

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本当に面白いドラマで夢中になって見入ってしまいました。ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても楽しめる作品です。ハラハラもあり、涙もあり濃い内容でした。

ドウォン村に住んでいる人はまだ遺体が発見されていない死者達です。誰かが自分(遺体)を見つけてくれるのを待っていて、言うなれば成仏出来ずにいる状態なのでしょう。自分が死んだ理由もわからないというのはやはり気の毒だと思いました。

本来なら亡くなった人とは心で繋がるわけですが、それがこのドラマでは具体化した人間という形で魂が表現されています。村にいる魂は人間そのもので喜怒哀楽もあり、同じ痛みを抱えながらお互いに助け合って暮らしています。

彼らを助けるのが生きている人間バンソとウク。死の世界と生の世界をつなぐ役目を果たし、彼らの遺体発見に尽力します。

それぞれの村人の死の真相を探るうちに、それが次第に一つに結びつくという謎解きの展開もスリリングで面白かったです。少しベタな展開でしたが、違和感なくまとまっていました。

全体的にスピード感もあり、登場人物が多く複雑な割にはわかりやすく描かれていました。それぞれの人物に感情移入できます。

行方不明者、死から始まりますが、愛や癒やしもを感じることができる良い作品だと思いました。 全ての村人が安息の地へ向かえるようにと願いましたが、遺体が見つかり煙のように消えていくのを見ると切なかったです。

悲しく、切なくもありますが、なぜが喜びや温かさ、幸せ感も感じるドラマでした。

気になるのはトーマス。無事に安息の地に向かえたのでしょうか?それだけが心の中で心配の種のように残っています。

最後は希望も感じる終わり方なのでスッキリできる作品です。

韓国では年間8万人の人が行方不明となっているようです。では日本ではどうだろうと調べてみると、日本でも警察に届け出のあった行方不明者数は年間約8万人だそうです。
もちろん事件絡みではないものも多いようですが、その数の多さにびっくりしてしまいました。

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画像:SBS「クリスマスに雪は降るの?」(2009年)

コ・ス(고수)1978年10月4日生  論山市出身 177cm 3児のパパ

たくさんの映画、ドラマに出演していていますが、ドラマでコ・ス見るなら「クリスマスに雪は降るの?」だと思っています。古い作品ですが、抜群の男前コ・スが見られます。