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韓国ドラマ「智異山(チリサン)〜君へのシグナル〜」感想〜雄大な自然をバックにした硬派なミステリー

「智異山〜君へのシグナル〜」 지리산 2021年 tvN

★★★★☆

tvN開局15周年記念のドラマでチョン・ジヒョンチュ・ジフン主演ということで楽しみにしていました。この二人だけでなく本当に豪華なキャストです。ほんの少しだけなのに有名なベテラン俳優さんが出演していて、流石の記念ドラマでした。

智異山の雄大さ、自然の素晴らしさも楽しめました。また山岳レンジャーの多岐にわたる仕事の内容など、初めて知ることも多く興味深かったです。

ストーリーは最初はスリラー?のように感じましたが、山で起こった事件の犯人を追うというミステリーになっています。ロマンス感はほとんどないので、その分作品に深みや重厚感が感じられて硬派なドラマとなっていました。

ただ現在と過去が行ったり来たりすること、見づらい夜の暗いシーンには多少のストレスを感じました。

ミステリーとして面白く見ていましたが、展開が後半になるに連れてゆっくりになるので、少し間延びした感じを受けました。もう少しスピード感がほしかったです。

でもきちんと最後まで描かれていて腑に落ちないという部分もなく、感動的な最後で後味も良かったです。音楽も良かったです。

一気に見れば映画を見るようにもっと楽しめるのかもしれません。


画像:kukinews.com

ソ・イガンチョン・ジヒョン)=智異山国立公園ヘドン分所レンジャー
カン・ヒョンジョチュ・ジフン)=ヘドン分所の新人レンジャー
チョ・デジン(ソン・ドンイル)=ヘドン分所の所長
チョン・グヨン(オ・ジョンセ)=ヘドン分所レンジャー

2018年、カン・ヒョンジョは新人レンジャーとして智異山国立公園のヘドン分所に配属される。赴任早々に山で行方不明になった中学生の捜索に駆り出され、山に精通しているソ・イガンと組むことに。しかし、折しも台風が接近し捜索は難航、途中で打ち切りとなった。

ヒョンジョは中学生が生きていると確信し一人山へ入る。彼にはその中学生の居場所が幻影となって見えたのだ。途中イガンと合流し、ヒョンジョが見たその場所へ急ぐ二人。するとまさにその場所に中学生が倒れており、無事に救出する事ができた。

いつしかヒョンジョはイガンが最も信頼する同僚となっていった。

時が経ち2020年、ヘドン所に新たにベテランレンジャーが配属されるという。やってきたのは車椅子姿のイガンだった。一方ヒョンジョは病院で意識が戻らぬまま植物状態で・・。

韓ドラ☆ 智異山~君へのシグナル~ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

以下ネタバレあります。

登山をしたことのない私は、やはり智異山の雄大さに憧れました。智異山は韓国本土で一番高い山だそうですが、頂上まで登ればさぞかし気持ちよく達成感に包まれるのでしょう。

画像:コネスト

智異山国立公園|南原(全州・光州・全羅道)の観光スポット|韓国旅行「コネスト」

 

智異山を守る山岳レンジャーたちの話でした。素晴らしい景観だけでなく、自然の怖さも描かれていますし、キャストやスタッフの皆さんにとっては大変な撮影だったのではと思ったりもしました。

出だしはチュ・ジフンがふっくらと見えて、私の頭の中のイメージと違った姿だったせいでいささか怯みましたが、段々とすっきりしてきてホッとしました。(笑)

反対にチョン・ジヒョンは変わらず若々しく、あまりお化粧をしていないにも関わらずキレイでした。流石です。

ストーリーは山で事故に見せかけた殺人事件の犯人を追うというもので、それほど複雑ではありません。ただ誰もが怪しく見えるようにストーリーが進むので最後まで面白かったです。

復讐ということになるのでしょうが、何年も経ってそのスイッチが入ってしまうというのはずっと心にその種となるものがあったのでしょうね。子供の頃の経験がその種を植え付けたのだと思うとやりきれない思いでした。

ロマンス色はほとんどないのですが、なんとなく漂うものはあります。イガンとヒョンジョにだけわかるシグナルについては私には解読方法もわかりませんでしたが、それがあって二人の結びつきが強いことがわかるし、植物状態のヒョンジョを心配するイガンを見れば心の中が透けて見えるようでした。

主人公の二人の間はぼんやりとしていましたが、サイドではチョン・グヨンの恋が丁寧に描かれていてドラマに彩りを与えています。ドラマの重厚感はそのままにその恋愛がちょっとしたクッションになっていて良かったです。

私は最後まで宝くじの娘がどうなったのか気になっていたのですが、きちんと溜飲が下げられて満足。

最後の奇跡も気持ちよく、それまでの悲惨さや重苦しさを不思議と忘れさせる清々しさでした。

なにはともあれ、私としては久々にTV画面でチュ・ジフンに会えて本当にうれしかったし、感謝です。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。