「斗羅(とら)大陸~7つの光と武魂の謎~」 斗罗大陆 2021年 騰訊視頻、央視頻
★★★☆☆
私の苦手なファンタジー系、それもゲームの世界的物語なので、肖戦(シャオ・ジャン)、ケルビンが出ていなかったらおそらく離脱していたかも。
肖戦目当てで見る方多いでしょうね。私もとにかく見ておかなくてはという使命のようなものがありました。(笑)
始めはポケモン?ハリーポッター?みたいな感じで、私にはちんぷんかんぷんな展開でした。でも主人公が自分に目覚め、切磋琢磨しながら力を磨き、仲間との絆を深めていく・・つまり青春学園ものだと思うようになってからは面白く見られました。
その中に出自の秘密や戦いの要素もあり、予想以上に複雑で深いストーリーでした。しつこいイジメや妬みなどの面倒くさい絡みがないのでサラッと気持ちよく見られます。逆に残念ながら激しく感情を揺さぶられるような場面はあまりありませんでした。
見終わって振り返ってみると、登場人物のキャラがそれぞれ際立っていて魅力的でした。ロマンスもあり、くすっと笑える場面もあり楽しかったです。
力を合わせて強敵に立ち向かう姿には胸が熱くなりましたし、誰一人として仲間や先生を裏切らない姿勢、それぞれが少しずつ成長していく姿は頼もしかったです。
なんといっても肖戦(シャオ・ジャン)のカッコよさ、りりしさが印象に残る作品でした。
唐三(タン・サン)= 肖戦(シャオ・ジャン)
小舞(シャオウー)= 呉宣儀(ウー・シュエンイー)
玉小剛(ユー・シャオガン)=辰亦儒(チェン・イールー/ケルビン)
戴沐白(ダイ・ムーバイ)=高泰宇(ガオ・タイユー)
聖魂村に住む唐三(タン・サン)は父と二人暮らし。鍛冶職人として腕を磨きつつ父に渡された秘伝書「玄天宝録」の修練にも励んでいた。ある日危機一髪のところを魂師(こんし)だと言う男に助けられる。
彼は誰もが武魂を持っていること、魂獣を倒すとそのものの力を得られることを教えてくれた。そして唐三も強い魂師になりたいと、彼の推薦で諾丁(だくてい)学苑の初等科に入学する。
ここで最初に知り合ったのが学苑の雑用係という玉小剛(ユー・シャオガン)。彼は武魂を研究しており唐三が100年で3人目の双生武魂(二つの武魂を持つ者)だと気づく。
唐三は母から受け継いだ藍銀草と父から受け継いだ昊天錘を持っていた。
学苑内では城主の息子に目の敵にされ、ある事件であらぬ疑いをかけられ、唐三はウサギ武魂の小舞、玉小剛とともに追われる身となってしまった。
諾丁学苑には戻れない唐三たちは天斗王国の「史蘭客学苑(怪物学苑)」へ向かい入学試験に挑むことになる。
『斗羅大陸~7つの光と武魂の謎~』ドラマ公式サイト|ポニーキャニオン
以下ネタバレあります。
原作は大人気のネット小説だそうで、アニメ作品にもなっているようです。たぶん中国での視聴者はかなり限られた世代なのではと想像しました。評価は分かれる作品だと思われます。
キャストを見ると男性陣はバランスも良くて誰もが納得できました。若手主体ですがベテラン勢は締めるところをガツっと締めてくれてカッコよかった。
それに反して女性陣は物足りなさを感じました。この作品には必要ないのかもしれませんが、華がなくて・・衣装も割と質素な感じでさっぱりしてますからなんとなく味気ない。だからこそ肖戦が目立つと言うことかしら?
特に小舞(シャオウー)は、私には唐三(タン・サン)の妹ではなく姉にしか見えず、ずっと違和感がありました。(実年齢的にはどうなのかわかりませんが)
こんな事でも一度引っかかるとなかなか頭からぬぐえず・・。
肖戦(シャオ・ジャン)がお目当てで見る方が多いと思います。もちろん私もそうですが、他に辰亦儒(チェン・イールー/ケルビン)が出ていたのがうれしかったです。
ケルビンは台湾のアイドルグループ「飛輪海(フェイルンハイ)」出身です。久しぶりにこのドラマで頑張っている姿が見られて良かったです。
原作を読んでいる方や、例えば似たようなゲームを知っている方は問題ないのでしょうが、私は基本がわからないので最初はいちいち気になってしまう単語が多かったです。用語解説を読んでようやく少しわかりました。(笑)
ストーリー展開としては導入部分は割とゆっくり進むのでただ眺めているだけのような感じでしたが、後半に入って皆が新しい力を手に入れて成長していくあたり、そして特に学苑別の魂師大会での戦いは面白かったです。
なんだかわからないと言いつつも最後は食い入るように見ていました。(笑)
最初はゲームの世界のようであまり馴染めなかったのですが、何とかついていって最後まで完走できました。中国ドラマにはこういうゲーム的世界の作品は割と多いですね。
開き直ってゲームだと考え、攻略方法がわかってくると楽しめるでしょう。
最後はえ?!と言うような終わり方。続きがあるんでしょうか?
唐三のために彼から離れる決心をする小舞・・なんとも悲しい展開で終わりますが、続きが気になります。
ストーリーがわかってくるにつれて楽しく、若々しいキャストでさっぱりとした作品でした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。