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中国ドラマ「花小厨〜しあわせの料理帖〜」感想〜美味しそうな料理満載で目も心も幸せに

「花小厨〜しあわせの料理帖〜」 原題:人間煙火花小厨 2020年 优酷

★★★★☆

時代劇でありながら宮廷物、武侠物ではなく庶民の暮らしを描いたドラマです。

料理が登場するドラマはたくさんありますが、調理の段階から描かれた作品は少ないのはないでしょうか?グルメならずとも美味しそうな美しい料理には目を奪われるでしょう。

伝統的な料理から庶民の定番料理まで、香りや味を想像しつつ見ていました。私には珍しい食材や料理も多く本当に楽しかったです。珍しい食材もたくさん出てきます。

物語は仕事、家族、友情、恋・・そして何か一つの問題が起こればそれを解決して次へという展開なのでわかりやすく、飽きずに見ることが出来ました。

いつの間にかほっこりと心が温まるホームドラマ的作品です。


画像:百度

花小麦(か・しょうばく)=湯敏(タン・ミン)
孟郁槐(もう・いくかい)=楊凱程(ヤン・カイチョン)

花小麦は姉夫婦の家に居候の身分で村人達に陰口を叩かれている。しかし祖父仕込みの食材の知識は豊富で料理は大の得意。

鏢局での料理人の募集にも興味があったが、厳格な姉は男ばかりの仕事場で働くなど言語道断と許してくれない。

そんな中、彼女の料理の腕前を聞きつけた名士から宴会の料理を頼まれ引き受ける。
彼女の作った料理は大好評、この席で彼女のお菓子を気に入った藩平安(はん・へいあん)は手作りのお菓子や調味料を売りたいと申し出た。

次第に夢が膨らみ料理店は無理だが屋台ならと思いつく。

山で偶然に知り合った鏢局で働く孟郁槐は花小麦のために自ら屋台を設計しプレゼントする。いつしか二人は心を通わせるようになっていた。

料理上手な花小麦の恋と料理のサクセスストーリー。

「花小厨〜しあわせの料理帖〜」ドラマ公式サイト

以下ネタバレあります。

ストーリーにそれほど深い内容はなく、料理が主役と言ってもいい作品です。と言っても料理番組ではありません。それでも中国伝統料理や麺、薬膳、お茶を使った料理など様々な料理が毎回紹介されます。


画像:百度百科

お姉さんの家の台所、屋台の調理場やお店の大規模な台所の様子なども興味深かったです。そしてやはり食材。日本では食べないような珍しい物も出てくるので楽しかったです。中国伝統料理は奥が深いですね。

そしてヒロインの花小麦が自分の才能と腕でどんどん成功していく姿は痛快でした。彼女はただのいい子ではなく面倒な子には嫌な顔もするし、そういうところにも好感を持ちました。

小麦のお相手の孟郁槐は人望もあり腕も立ち頼もしい、それでいて母とは不仲でちょっと影もあるなかなか魅力的な男性でした。最初は少し硬い感じがしましたが、心の内は思いやりのある優しい男性でした。何より誠実な印象で良かったです。

ストーリーの中には意地悪や企みがないわけではないのですが、それほど酷いものではなく、ハラハラドキドキの場面もないのでストレスなく見られました。

気になった点は、段階的に物語が先へ進むのでブツ切り感があって結果的に中途半端ななまま先に進むようなところ。あれ?あの人どうなっちゃったのかなと後で思い出す事もありました。

でもそんな事よりも映像で料理を楽しみ、どんな事からも逃げずに前に進んで行く小麦を応援するドラマです。


画像:baijiahao.baidu.com

撮影中に作られた料理はその後どうなるんでしょう。スタッフさんで試食でしょうか。羨ましい・・。

見終わって幸せになれる作品でした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。