「成化十四年〜都に咲く秘密〜」 原題:成化十四年 2020年 爱奇艺(iQiyi)
★★★★★+
明朝時代の推理ドラマ、とにかく面白かったです。毎回ワクワクしながら見ていました。
物語の面白さに加え、登場人物のバランスがよく、なによりそれぞれのキャラの魅力が際立っています。そしてキャストの魅力も非常に大きかったです。
4話ほどで一つの事件が解決するというスタイルなので登場人物は多いもののわかりやすく、混乱もなく飽きずに見られます。コメディ要素があるのも楽しく見られるポイントです。
人気作家の梦溪石(モン・シーシー)の原作「成化十四年」は耽美小説(BL)のようですが、そういう色は出ていません。最後の最後でブロマンス的な感じが出てきますが、そういう意識で見なければわからない程度かなと思います。
誰にでも楽しめる娯楽大作です。
画像:百度
唐泛(とうはん)=官鴻(グァンホン)
隋州(ずいしゅう)=傅孟柏(フー・モンボー)
汪植(おうしょく)=劉耀元(リウ・ヤオユエン)
裴淮(はいかい)=毛毅(マオ・イー)
冬児(とうじ)=黄楊钿甜(ホアンヤン・ティエンティエン)
明朝成化帝の14年。都で法を司る天才推官の唐泛(とうはん)はグルメで俸禄の殆どが食べることで消えてしまい、小遣い稼ぎに小説を書いて暮らしている。
秘密警察・錦衣衛の随州(ずいしゅう)は無口で人と関わるのが苦手、正義感が強く腕が立つ一方、料理が上手で実はお坊ちゃまでもある。
この2人に皇帝の右腕である冷徹で頭の切れる宦官の汪植が加わり、それぞれの知恵と行動力を駆使し数々の都の悪と戦う推理時代劇。
『成化十四年~都に咲く秘密~』ドラマ公式サイト|ポニーキャニオン
以下ネタバレあります。
オープニングの曲を聞くだけでワクワクして本当に毎回楽しみに見ていました。最終回は来なくていいとも思いました。ずっと見ていたかったドラマです。
ジャッキー・チェンが初プロデュースしたwebドラマでコミカルな部分もたくさんあり、アクションシーンも本格的でジャッキーらしさを感じるドラマでもありました。
明朝時代のシャーロック・ホームズと例える紹介文もありましたが、私はそういう風には感じませんでした。探偵物語というところからそういう見方が出たのでしょうが・・。
グルメな唐泛なので美味しそうな庶民の料理が出てきますし、随州が料理を作るシーンでは食材や使っている調理器具など興味深く見ました。明朝時代の街の様子も再現されていて想像力を掻き立てられ、ストーリーに楽に入り込めました。
主役の3人のバランスがとても良かったです。
唐泛(とうはん)はマイペースですが、なにかに没頭すると寝食を忘れるくらい夢中になる天才。少しわがままでもあるけれど、愛嬌があって皆に好かれる。演じた官鴻(グァンホン)は古装が似合っていて優雅で素敵でした。美しかったです。
そんな唐泛と一緒にいる随州(ずいしゅう)は彼にいつも振り回されています。クールで男らしく強いイメージですが、トラウマがあって弱い面も持ち合わせています。そういう二面性は女心をくすぐりますね。カッコよかったです。
そして、私イチオシの宦官・汪植(おうしょく)。腹の中が読めない冷酷なちょっぴり嫌なヤツなんですが、でもやさしい面もあり実は情に厚いように感じました。6歳で宮中に入り、ずっと孤独だったから唐泛と随州は彼にとってぬくもりだったと思います。最後はなぜ遠くに言ってしまったのかなぁと残念でした。女性ではないけれど、妖艶。
最後になって唐泛と随州は呼び合う名前が変わっていて、こういうところがブロマンス色なのかなと思いましたが、ストーリーの中では2人が急接近なんてことはなかったです。
この3人のイケメンに目が行きがちですが、ストーリーもアクションも素晴らしく作品自体に勢いや力があります。誰が見ても楽しめる娯楽大作です。
このドラマのお楽しみの一つに最後のメイキング映像があります。ドラマでは見られない主演の3人が撮影合間に仲良く笑う姿も見られますし、その他衣装のこと、アクションシーン、撮影時の苦労など裏話が聞けて面白いです。これを見るとドラマ一つ作るのって本当に大変、裏方の頑張る姿も見られて一層このドラマが好きになりました。
そして、3人は一緒に挿入歌も歌っています。これもお楽しみの一つですね。
とにかく夢中になって見ていたので終わってしまって気が抜けてしまいました。再放送があれば必ず見たいです。
画像:百度
劉耀元(リウ・ヤオユエン) 1996年1月3日生 中国浙江省杭州 176cm
アイドルグループZERO-Gの元メンバー。
「成化十四年」では汪植(おうしょく)をとても上手に魅力的に演じていたと思います。一人二役も素晴らしかった。この作品がまだ2作目ということですが、演技力もかなりなもので他の作品も見てみたいです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。