ふくみみdiary

   一緒に楽しく

昔話をして懐かしい景色を思い出しました。

昨夜の地震は驚きました。物が落ちることはなかったのですが、横にユラユラではなくいつもと違うようで怖かったです。震源地が福島県沖で気になります。

私の所は停電して、スマホも一時使えなくなりました。

皆様被害などなかったでしょうか?この先も余震などに注意してお過ごしください。

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我が家の前の新築2棟目もだいぶ完成に近づいてきました。

ピカピカでキレイです。そのオシャレな新しい家を見ながらお隣のおばあちゃんと久々に立ち話をしました。暖かくて風もなく立ち話びよりでした。

最近お見かけしないなぁと思っていたのですが、特に体調を崩したわけでもないそうで安心しました。

新しい家を前にして「私の家が古くてこの家に越してきた人がびっくりしちゃうかもねぇ」とおばあちゃん。

確かにおばあちゃんの家は一度も建て直しなどしていないので、私が言うのも失礼ですが本当に古いお家です。すでに60年近く経っているのではと思います。

「ボロボロだけど、もう死ぬまでこのままでいいの」と仰ってました。雨露しのげれば良いというところでしょうか。

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私は9才の時に現在のところに越してきました。お隣のおばあちゃんの家はすでにありました。当時は周りは田んぼと畑ばかりで夜がすごく暗くて怖かったです。本当に闇でしたから。

タヌキもいたし、マムシがいるから行ってはいけないと言われていた谷もありました。田んぼに大きな白鷺も飛んでいました。夏はカエルの合唱も凄かった。

近くの川ではセリも採れました。セリ季節になると母と一緒に採りに行き夕食に食べたことも懐かしい思い出です。それまではそこそこの都会に住んでいたので、野草を摘んで食べるなんて大丈夫なの?と思ったものです。

フキノトウも菜の花もつくしも野蒜(ノビル)もありました。フキノトウやつくしは佃煮にしていました。

自然がいっぱいと言えば聞こえがいいですが、今考えるとすごい田舎でした。

当然道路は舗装されていないので、大雨が降ると足元はぐちゃぐちゃになったし、川が溢れて学校へ行けなかったこともあります。

春一番が吹くと畑からの砂が家の中まで入ってきてそこら中ザラザラ、母がブツブツ言いながら雑巾がけしてましたっけ。

母もとんでもない所だと思ったと言っていましたが、それでも2階の部屋の窓から富士山が見えるのが自慢だったようです。(今は大きなマンションの影になり富士山は見えなくなってしまいました)

とにかく数えるほどしか家がなかったその頃には想像できなかったくらい、今は家がびっしりと立ち並んでいます。畑だったところも田んぼだったところも家で埋め尽くされました。何十年も経っているので当然なのかもしれません。

いつの間にか清流だった川は生活排水のために汚くなってしまったし、白鷺は来なくなったし、たぬきもマムシももういません。蛙の声も聞こえなくなりました。

おばあちゃんと昔話をしながら、ずいぶん景色が変わったなぁと改めて思いました。越してきた当時に戻りたいとは思いませんが、あの頃の景色はキレイだったな、もう一度見てみたいなと思いました。

わざわざあぜ道を歩いて学校にいったり、川沿いの野の花を摘んで遊んだりすごく懐かしい。雑木林も竹林もなくなってしまったのはやはり寂しい気がします。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

今日も元気にお過ごしください。
では、また。