「オリジナル・シン~原生之罪」 原題:原生之罪 2018年 爱奇艺
★★★★☆
6つの事件、どれも面白かったです。終わってから皆であぁだこうだ言えるドラマです。
題名もそうですが、奥深さを感じるドラマでした。
チー・ジェン(池震)=翟天臨(ジャイ・ティエンリン)
ルー・リー(陸離)=尹正(イン・ジョン)
ウー・ウェンシュエン(呉文萱)=白冰(バイ・ビン)
ソフィー(索菲)=顔卓靈(チェリー・ガン)
捜査局の捜査チーム⻑のルー・リーと弁護士資格を剥奪され警官になったチー・ジェン。
二人はある事件をきっかけにコンビを組み樺城(ホワチョン)で起こる難事件に挑む。ミステリー現代ドラマ。
オリジナル・シン -原生之罪- | ドラマ | BS11(イレブン)|全番組が無料放送
以下ネタバレあります。
樺城(ホワチョン)は架空の都市で華やかなのか殺伐とした都市なのかわからないような不思議な都市。全編マレーシアロケという事でやはり中国の都市とは少し違う雰囲気になっています。
6つの事件のストーリーはどれもなかなか面白かったです。
台詞で語るというより心理戦のようなドラマでしっかりと見ていないと置いて行かれちゃう感じもありました。つい、これは伏線だろうか?なんて考えてしまって・・一筋縄ではいかないドラマという印象です。
チー・ジェンもルー・リーも非常に個性が強く、お互いにイライラしつつも結構信頼しあっているという関係。二人の活躍で難事件は見事に解決されて行きます。
この二人は被害者の遺族と加害者の息子という微妙な関係でもありますが、描かれるこの二人の関係性がドラマより深くしています。この点から見ると人間ドラマとも言えます。
しかし!最後まで見ても解決されない事があり、例えばルーリーのお父さんは本当に殺人犯だったんですね?どうして殺人なんか犯したの、その理由は?でもチー・ジェンのお姉さんを殺してはいない。じゃぁその真犯人は誰?
最後は副局長が黒幕ってことで終わったのですが、その理由も私には良くわかりませんでした。
そしてなんでチー・ジェンだけ・・最後も気に入らない。
凝ったストーリーのようで中途半端な部分があり、それらしく取り繕って終えたような・・なんか消化不良状態です。
このドラマではチー・ジェン役の翟天臨さんが良かったです。確か「蘭陵王」にも出演していましたが、時代物より今回のような現代物のほうが似合う感じです。
すごく味のある演技でした。年を重ねてますます魅力が増すタイプの俳優さんだと思います。
尹正さんはぷくぷくイメージがあったのですが、このドラマではスッキリとかっこよかったです。役に合わせて減量されたそうです。
ストーリーとしては少しわからない部分もありましたが、全編通して面白く見れた点、また女優さんも含めて魅力ある俳優さんが多かったので★4です。
このドラマを男性が見たらどういう感想を持つのかなぁというのも興味があります。
振り向いて世界を見れば、人々が背負う原罪がみえる。
彼らを救えるのは愛と希望だけなんだ。
原罪(精選版:日本国語大辞典より)
キリスト教で、アダムとイブが神にそむいて禁断の木の実を食べてしまったという人類最初の罪。すべての人間は、アダムの子孫として生まれながら罪を負っているとされる。