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中国ドラマ「幻夢追凶~ドリーム・インセプション~」感想〜独特の世界感のミステリー

「幻夢追凶~ドリーム・インセプション~」 原題:潜夢追凶~Dream Detective~
2020年  腾讯视频

★★★☆☆

架空の都市「江城」で起こる難事件を解き明かしていくミステリーです。夢の中に入る術というのが斬新で、最初から最後まで緊迫感もスピードもあり飽きずに見ることが出来ました。恋愛色は最低限、予想外の展開の連続でグイグイ進むドラマでした。時代背景はわかりませんが、日本で言うと大正時代のイメージでしょうか?全体を通して怪奇幻想的な雰囲気でその世界観に引き込まれました。登場人物もそれほど多くなくわかりやすく最後まで面白く見ました。


画像:douban.com

袁不解(ユエン・ブージエ)=宋洋(ソン・ヤン)
陳思(チェン・スー)=王鶴潤(ワン・ホールン
白霊犀バイ・リンシー)=孫芸寧(スン・イーニン)
方得生(ファン・ドーション)=赫雷(ホー・レイ)

江城警察署の新任巡査長として江城にやって来たチェン・スー。早速灯籠流しの灯会で水死体が上がり、さらに江城の影の実力者白元帥の令嬢を巻き込む事件に出くわした。令嬢は毒のため意識が戻らず治療の方法もわからない。チェン・スーは人の夢に入り込む術をもつ解夢師ユエン・ブージエを見つけ出し、共に彼女の夢に侵入し事件の手がかりを掴む。その後も警察に協力するブージエはこの事件に自分の恋人の命を奪った黒幕が絡んでいると気づく。

「幻夢追凶(げんむついきょう)~ドリーム・インセプション~」公式サイト

以下ネタバレあります。

架空の都市の話で時代もわからないのですが、民国期(1912〜1949)のイメージです。

明るい場面はなくずっと暗い映像です。その世界観が受け入れられるかというところで好き嫌いが分かれそうです。

香り?煙?を吸って夢の中に入り込むという設定は少し「河神」を彷彿とさせましたが、こちらは目の前にいる人の夢の中に入ります。その夢はとても具体的でそれが少し恐ろしくも感じました。本当にこういう術を持っている人がいれば難事件も解決できそうです。

ブージエは最初は世捨て人でしたが、その後はダンディで物凄くかっこよかったです。呑んだくれの姿は嫌でしたけど。

演じた宋洋(ソン・ヤン)さんの魅力が光ったドラマでもありました。私は現代劇ではこういう感じの役でしかお目にかかっていないので、まったく違う雰囲気の役、コメディなども見てみたいです。

結局はいくつもの事件が一つにまとまり、ブージエの恋人殺害の真相も明らかになります。予想外の黒幕でしたが、話の展開に違和感を感じることもなく面白く見られました。

全てがスッキリとして納得のいくストーリーでした。

全体的に暗い雰囲気の中でチェン・スーの存在がなんとなく癒やしでした。ただ、彼女の持つ秘密が必要だったのかどうか疑問です。唯一余計だったような気がします。最後はそんな雰囲気皆無でしたから。生きるということに立ち向かう勇敢な女性を強調したかったのでしょうか。

それでもハッピーエンド的な最後で後味も悪くないドラマでした。


画像:0311.com.cn

宋洋(ソン・ヤン) 1983年7月13日 福建省福州市 178cm

古装劇にもたくさん出演していらっしゃいますが、私は現代風ドラマのほうが魅力が際立つと感じているのですが・・。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

では、また。