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韓国ドラマ「哲仁王后~俺がクイーン!?~」感想〜抱腹絶倒!でも最後はしっかり歴史劇

「哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~」 철인왕후 2020年 tvN

★★★★★

出だしは現代ですが、ほとんどが朝鮮時代の宮中の物語です。

男性の魂が朝鮮時代の女性の体に入って・・という設定。がさつな男性の魂ですから言葉遣いや行動が乱暴になるのもわかるのですが、ふざけ過ぎではないかと最初はあまり良い印象ではありませんでした。

でもしばらくすると面白さにどっぷり嵌っていました。現代の知識や言葉が上手に噛み合っていて面白い脚本となっています。

キャストも素晴らしいのですが、脚本がピカイチの面白さです。

単純なコメディではなく宮中の権力争いや陰謀なども織り込まれていて、歴史劇としても面白く、そしてちゃんとラブストーリーにもなっているところが流石です。

大笑いする場面も多く楽しいドラマだったので、見終わってしまって今は少し寂しい気分です。


画像:program.tving.com

哲仁王后:キム・ソヨン(シン・ヘソン)=哲宗の妃
哲宗:チョルジョン(キム・ジョンヒョン)=第25代朝鮮の王
宜嬪:チョ・ファジン(ソル・イナ)=哲宗の側室
キム・ビョンイン(ナ・イヌ)=キム・ソヨンの従兄
純元王后(ペ・ジョンオク)=大王大妃、哲宗の祖母

青瓦台のシェフに上り詰めたボンファン、事件に巻き込まれ警察に追われる身となる。逃げてプールに落ち意識をなくしてしまい、目が覚めると自分の体は朝鮮時代の女性キム・ソヨンになっていた。

キム・ソヨンはまもなく哲宗との婚礼を控えており、この窮状を打破しようとハチャメチャな行動にでるがどうにもならない。

そしてついに自分は未来から来た男だと哲宗に訴えるが全く取り合ってもらえない。状況を変えられないボンファンは逆ギレして朝鮮時代のソヨンとして生きることにする。

韓流プレミア 哲仁王后 | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

以下ネタバレあります。

出演者がみな演技派ということもありますが、隅々まで面白い作品でした。人物一人ひとりがとても魅力的に描かれ、そして表現されていました。

キム・ソヨン(王妃)役のシン・ヘソンの演技は言うまでもなく、哲宗役のキム・ジョンヒョンの表と裏の表現も素晴らしかったです。私は彼の半分しか開いていないようなトロンとした目が好きでした。

最後は哲宗と王妃が同士のようになり一緒に敵に立ち向かう姿は感動モノです。王妃は哲宗を何度となく助けますが、そういう時は現代の知識や考え方をフル活用していて本当に面白いです。そしてそれがきちんと噛み合っていて、バカバカしいと思わせないところが素晴らしいです。

好きなシーンはたくさんあります。魂はシェフのボンファンですから、王妃の料理の腕前はプロ。色々な料理が出てきて楽しかったです。王妃の料理に嵌る大王大妃も笑えました。

王妃が未来のことを哲宗に話して聞かせる場面も好きです。静かな場面ですが、お互いに信頼し合って良い夫婦?(同士?)だなと思わせてくれました。哲宗の心の広さみたいなものも感じました。

ソヨンを慕うビョンインも良かった。嫉妬と執着からかだんだん悪者になっていくけれど、ソヨンへの一途な愛は本物だったし、彼の最後は一番泣けました。

こんな風に、抱腹絶倒のコメディあり、胸キュンあり、権力争いのドロドロあり、そして一途な愛に涙したりと盛りだくさんの作品です。

一言でファンタジーとかコメディとか言えない、本当に面白いエンターテイメントドラマでした。

最初はなんだかピンと来ないかも知れませんが、5話くらいまで見ていただければその魅力に嵌るでしょう。いつの間にか王妃と哲宗が大好きになっていると思いますよ。

前半はハチャメチャ感が強いのですが、後半はしっかり時代劇の様相を呈していて更にぐっと引き込まれました。この点も素晴らしいところだと思います。

最後の落ちも良かったです。

肩も凝らない内容ですから、歴史劇は苦手という方にも楽しんでいただける作品だと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。