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韓国ドラマ「優雅な母娘」感想〜偽りの母娘 復讐の果て

「優雅な母娘」 原題:우아한 모녀 (優雅な母娘) 2019年 KBS

★★★★★

始めからハッピーエンドで終わりそうにないストーリー、どうなるんだろうと半ば心配しながら見ました。長いドラマですがストーリーが面白く、また次々と状況が変わっても割とゆっくりと進むので最後まで疲れることなく見られました。とんでもない運命を背負った人達を描いていますが、ありえない事とも思えず違和感は感じませんでした。愛憎復讐劇の中でも丁寧に描かれた、練られた作品だと思います。

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チャ・ミヨン(チェ・ミョンギル)=キャリー。パンドラ社長。ユジン、デニーの母。
ハン・ユジン(チャ・イェリョン)=ジェニス。実はホン・ユラ。
ク・ヘジュン(キム・フンス)=ジェイグループの後継者。生母はチャ・ミヨン。
チョ・ユンギョン(チョ・ギョンスク)=ヘジュンの母。
ソ・ウナ(チ・スウォン)=元産科医。皮膚科病院長。セラの母。
デニー・チョン(イ・ヘウ)=ミヨンの養子。弁護士。

産科医のソ・ウナは注意を怠りジェイグループの一人娘チョ・ユンギョンの産んだ男子を死なせてしまい、同じ日に出産したチャ・ミヨンの子とすり替え責任を隠蔽する。ミヨンは息子が死んだと突然聞かされ錯乱するなか、今度はジェイグループの謀略により夫も亡くなってしまう。愛する家族を一度になくし絶望を味わうこととなったミヨンは恨みをつのらせ、ついにはウナの娘ユラを誘拐しカナダへ渡る。28年後ミヨンはキャリーと名を変え、娘として育てたユラはジェニスとなって韓国に戻り共に復讐を開始する。ジェニスはターゲットとするジェイグループの後継者ク・ヘジュンに近づくが、彼は3年前韓国で出会い惹かれ合いながらもやむなく諦めた運命の相手だった。

「優雅な母娘(おやこ)」ドラマ公式サイト

以下ネタバレあります。

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こういうストーリーを考えつくというのも驚きでした。単純に「数奇な」という言葉では言い表せないほどの運命を背負った登場人物たち、幸せな人がいないんです・・。

やはり誰が一番悪いかというとソ・ウナでしょう。この人は自分の事しか考えてない。ですから反省はしないし、謝罪もしない、逆恨みばかり。諸悪の根源はこの人、最初から最後の最後まで自分勝手で全く理解はできませんでした。丸く収まったようですが、これでいいのでしょうか。

復讐の鬼となったキャリーですが、表向きは温厚で冷静な人なので狂気は感じませんでした。だからこそちょっと応援したくなってしまいます。

ただ彼女も大きな罪を犯しているのは間違いのないこと。ジェニスを復讐の道具として利用することになりましたが、愛情を持って育てたようですし、彼女の受けた悲劇を思うと許したくなってしまいます。キャリーにとってジェニスは生きる糧のような存在だったはずです。やはりジェニスが復讐から手を引きたいと訴えたときに方向転換していたらと悔やまれます。ただ、それだとドラマにならない・・。

私がちょっと「えぇ?」って思ったのは、ジェニスが実はキャリーが自分を誘拐した犯人と知り憎むところです。そんなに血が大切?と思いましたが、そう言えば韓国は血統を大事にする傾向があります。でも、虐待されて育ったわけでもないのに、変わり身の早さに驚きました。

最後キャリーは病気で亡くなってしまい気の毒でしたが、予想通りの結末と言ってもいいでしょう。心残りはあるでしょうが、ジェニスの為に生母のウナでも出来なかった事をして、ある意味幸せだったのではないでしょうか。

最後はジェニスのキャリーへの娘としての愛と絆を感じることが出来て良かったです。ジェニスとヘジュンにはこれから先は穏やかに幸せに暮らしてほしいです。

恨みや憎しみが洗い流されて後味の良い愛憎劇でした。