「俺たちの箱根駅伝　池井戸潤」他：2024年5月のオーディブル

【78～81】

78．蒼穹の昴　1～4　浅田次郎　ナレーター：平川正三

書籍で2回読みましたが、オーディブルでは劇を見ているように楽しめました。

清朝末期の激動の時代、不穏は空気が漂う中に感動も希望もある、飽きさせない展開でやはり名作だなと思いました。

主人公の春児（チュンル）や文秀（ウェンシウ）だけでなく登場人物は皆個性的で魅力的。誰もが時代の波に翻弄され、それでも前だけを見て生きる姿に目に見えない運命の力を感じました。

かなりの長編で1巻だけでもかなりの分量。4巻もあるので大変だと思っていましたが、すぐに物語に引き込まれてあっという間でした。それだけ集中して夢中で聞けたのだと思います。

中国読みの言葉もあり戸惑いも感じましたが、それがまた物語の雰囲気を作っていて良かったです。

プロのナレーションで聞くと更に強弱や勢いも感じて素晴らしかったです。

79．いつも機嫌がいい人の小さな習慣　仕事も人間関係もうまくいく88のヒント　有川真由美　ナレーター：望月奈々子

自己啓発本はこれまであまり手に取ることはありませんでした。何気なく聞き始めましたが、いろいろと教えられる内容で最後まで聞きました。

うんうんと頷けることも多い具体的な内容で、押しつけがましくなくすんなりと入ってきました。聞きやすかったです。

88の事をすべて出来るとは思いませんが簡単に実践できることもあるので、一つでも二つでも習慣にすることで気持ちの持ちようが変わってくるなら試す価値はあると思いました。

これだけたくさんのナレーターが参加しているなら、やっぱり女性がいても良かったかなと思います。女性も男性の声なのがやはり少し気になりました。

効果音や音楽も入っていてまさに舞台劇をみているような感覚で楽しめました。でもアニメ感もあって、それが少し気になりました。

ジェイクスピアの喜劇。でも少しハチャメチャ過ぎて笑えない部分も。大げさな台詞はまさにシェイクスピアだなと思いながら聞きました。

81．俺たちの箱根駅伝　上・下　池井戸潤　ナレーター：浅木俊之

面白過ぎて、一気に聞き終わりました。

舞台が箱根駅伝ですから熱くないはずもなく、池井戸作品ですから更に熱いはず・・。期待を裏切らない内容で本当に面白かったです。

目の付け所がすごいなぁと思いました。駅伝を走る選手の思いや葛藤だけでなく、報道局の姿勢や苦悩、箱根駅伝自体が抱える問題なども興味深かったです。

箱根駅伝に関わるすべての人、監督やコーチ、マネージャーや走ることのない選手たち、テレビのアナウンサーまですべてを登場させて描かれる物語にすぐに夢中になっていました。

特に下巻は実際の駅伝を見ているような白熱した展開で、手に汗握る内容です。実際の箱根駅伝の常連校の名やポイントとなる場所も出てくるので、リアル感が半端ないです。

最後は聞いていた私も燃え尽きたような感覚でした。完成度の高い素晴らしい作品でした。

来年の箱根駅伝が更に楽しみになりました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

ふくみみdiary