「ひゃっか！　今村翔吾」他：2024年6月のオーディブル

【81～86】

81．十字架のカルテ　知念実希人　ナレーター：青木瑠璃子

精神鑑定医を主人公にしたミステリー。精神を病む人達の起こす事件、また精神病を利用しようとする輩、その中に入る怖さも感じると同時に精神鑑定の難しさを感じました。

短編ではないですがエピソードが分かれているので、それほど深刻にならずに聞けました。どの物語も面白かったのですが、主人公が抱えている親友の死の謎が根底にあり、その真実に近づくクライマックスは迫力も感じて飽きずに聞きました。

ナレーションも良かったです。

82．上流階級　富久丸百貨店外商部３　高殿円　ナレーター：岸本百恵、柳田淳一

相変わらずのスピード感。面白かったです。セレブの生活は私には別世界だし、今回はこんなに凄いのかと驚くころも多かったです。

さらに外商ってここまでするの？という疑問も持ちつつ、主人公の臨機応変な対応力にも感心しっぱなし。

どうしてこのシリーズ作品がこんなに面白いのかなと不思議にも思いますが、主人公のハンサムウーマンぶりがカッコよくてあこがれるし、応援もしたくなるからかなと思います。

個性的な登場人物も魅力的で楽しいです。ナレーションも聞きやすいし、素晴らしいです。

83．上流階級　富久丸百貨店外商部４　高殿円　ナレーター：岸本百恵、柳田淳一

今回はセレブから投げかけられる問題に自分ならどうするかな？どんなふうにアドバイスできるだろう？なんて考えながら聞きました。

本当にセレブの皆さんがこの話を聞いたらどう感じるのか？なんて興味も湧きました。

ブランド名もたくさん出来てきてキラキラ感もあり、いつの間にか元気になるような小説ですね。自分もセレブになったような錯覚も・・。

物語の中で少しずつ主人公が成長していく姿や毎日の生活も見えるので、現実味があります。そんなところもこの物語が絵空事ではないと感じさせてくれるし、飽きずに聞けるポイントかな。

最後はこんな展開・・続きも楽しみです。

今のご時世、百貨店て大丈夫なのかなと思っていましたが、セレブの皆様のおかげで問題ないんですかね。

84．てんげんつう　畠中恵　ナレーター：中村壱太郎（かずたろう）

いつもながら一大事が起こるにも関わらず、体から力が抜けるようなゆるい感じもあって癒されます。

今回のナレーションはあまり癖もなく聞きやすいと感じる方が多いのではと思いました。

85．ひゃっか！　今村翔吾　ナレーター：品田美穂

最初から面白くて一気でした。

華道同好会を立ち上げ「全国高校生花いけバトル」を目指す女子高校生の奮闘と青春と恋を描いた物語。初々しく爽やかで心地よい作品でした。あ～高校生に戻りたい！（笑）

登場する個性的な人物たちも皆魅力的で物語に厚みを加えていたし、楽しかったです。

でも本当にこんなバトルがあるの？と半信半疑だったのですが・・あった！
全く知りませんでした。

花にバトルという言葉が意外な組み合わせにも感じましたが、ただ展示して観賞してもらうのではなく、パフォーマンスを競うという事。

それにしても今の高校生は自分を表現する場がたくさんあるのですね。ちょっとうらやましい。

イケメンが出てくるところは青春物語の当たり前？少女アニメのようにも感じつつでも最後まで楽しく聞きました。おすすめです。

86．朽ちないサクラ　柚月裕子　ナレーター：音代雪里

主人公は警察の広報職員。警察の不祥事から発展した殺人事件を追います。淡々と進むのであまりパンチは感じませんでした。軽めのミステリーという感じです。

最初は説明がくどい気がして入り込めなかったのですが、中盤以降は犯人に迫る勢いもあって面白かったです。

ただ最後はどんでん返しという事だと思いますが、少し釈然としないものも残り消化不良気味で終わりました。面白く聞き終わったのですが、深みは感じられず物足りなさが残りました。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

ふくみみdiary