ふくみみdiary

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「上流階級 富久丸百貨店外商部 高殿円」他:2024年3月のオーディブル

3月もオーディブルにはあまり力が入りませんでした。気持ちに余裕がなくなっていたかなと思ってます。

70. 上流階級 富久丸百貨店外商部 1巻 高殿円 ナレーター:岸本百恵

Audible版『[1巻] 上流階級 富久丸百貨店外商部 』 | 高殿 円 | Audible.co.jp

とても面白かったです。知らない世界をちょっとのぞき見したような感覚でした。

百貨店の外商部というのは実際どういう仕事をしているのかわからなかったし、興味を持って聞くことができました。さぞかし気を遣うでしょうが、やりがいも達成感も感じられる仕事だろうと思いました。人間性がものを言う仕事かも。

外商部で働く主人公はセレブの無理難題に苦労もするけれど納得のいくまで頑張る姿がかっこ良く、仕事に対する誠実さも伝わって、応援したくなる女性でした。

そして周りの登場人物も個性的で魅力的な人ばかり。

聞きやすい文章でしたし、サクッと楽しく聞き終わりました。

71. 人間失格 太宰治 ナレーター:西村俊彦

Audible版『人間失格 』 | 太宰 治 | Audible.co.jp

すでに記憶もあいまいですが、高校生の時に読んだ時はあまり良い印象を持ちませんでした。今の年齢ならどうなんだろうという興味で聞いてみました。

聞いているうちに、その緻密な描写でだんだんと自分も暗い沼に引きずり込まれるような気がしたし、葉蔵の甘えには怒りにも似た感情が沸いて、物語自体は好きにはなれなかったです。

世の中に馴染めず、生きることが辛く、知らぬ間に堕ちていく自分を止められない・・こういう人は現代にもいるのだろうと思います。救いがあるとしたら何なのか?そんなことも考えました。

暗くて陰鬱な話であるにも関わらず、不思議と文章にエネルギーや勢いを感じました。そして、その熱感が不気味さや恐怖にも繋がりました。

ただ、第三者が葉造の人生の告白(手記)を読んでいるという構成でもあり、その構成のおかげで最後には私も我に返り、明るい場所に戻ることができました。

好きにはなれなくても、名作だと思いました。

72.すえずえ 畠中恵 ナレーター:市川蔦之助

Audible版『すえずえ 』 | 畠中 恵 | Audible.co.jp

73.なりたい 畠中恵 ナレーター:市川右若

Audible版『なりたい 』 | 畠中 恵 | Audible.co.jp

今回の「しゃばけシリーズ」の2作品はクセの無いナレーションで聞きやすかったです。ただ私ももう少し独特の味わいがあったほうが好きかな。

若旦那の成長に寄り添えるのもシリーズ物だからこそです。相変わらず楽しかったです。

74.眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話 渡部潤一 ナレーター:宮城一貴

Audible版『眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話 』 | 渡部 潤一 | Audible.co.jp

月や太陽、銀河のこと、星それぞれの特徴や宇宙への疑問をわかりやすく教えてくれます。知って更にミステリアスな宇宙、もっと知りたくなりました。

ただ聞きながら図を見るのがちょっと大変でした。

 

年齢のせいかと思いますが、あまり刺激的な小説、陰鬱な小説を読むのがしんどくなってきました。だんだんと童話のような優しい話が良いのかも。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。