ふくみみdiary

   一緒に楽しく

狐憑き、人を化かすタヌキ、小さいおじさん

お題「不思議な話」

不思議な話というと、父や母が話してくれた奇妙な話が思い出されます。

父から聞いた話

父が中学生くらいの頃、川で遊んでいたら近くに住む青年(父は名前を知っていました)がやって来て、ザバザバと川に入ったと思うと素手で捕まえた魚を口にくわえて逃げる姿を目撃。

その頃、鶏が襲われたり台所からご飯がなくなったとか事件が起こっていたそうで皆で警戒していた矢先のこと。逃げたその青年を仲間数人と追いかけ神社まで来ると・・その青年はぴょ〜んと軽々とお堂の屋根に飛び上がり捕まえた魚を生のまま食べ始めたんだそうです。

この光景を見て皆、あれは狐に憑かれたんだと怖くなって逃げ戻ったとか。大騒ぎになったようです。

父は「あれには驚いたなぁ、人間技じゃなかったからねぇ。嘘じゃない、この目で見たんだから」と言ってました。私は信じられなかったけれど、背筋が寒くなりました。

でも、狐がそんなにジャンプ力があるとも思えないんですよね。

母から聞いた話

母は農家の出身で実家は今でも町から離れていて、周りは田んぼと山で囲まれているような所です。

母が女学校の生徒だった時の話です。自転車通学していたそうですが、片道1時間くらいかけて鬱蒼とした山道を行くので、暗くなる前に家に戻らないと駄目だよといつも母親から言われていたそうです。

ある日、今でいうクラブ活動でしょうか?つい帰りが遅くなり薄暗くなってきた道を自転車で走っていたらなにやら気配を感じる。振り向くと後ろから足音もたてずに女の人が滑るようについて来ていました。

しばらく走って振り向くとまだ後ろに、自転車を止めるとその人も止まって・・。

流石に怖くなって思いっきり自転車をこいで猛スピードを出しても、振り返るとすぐ後ろにいたそうです。どんなに早く走ってもすぐ後ろについてきていて・・。

でも母親から教えてもらっていたようにマッチを擦るとその女の人は煙のように消えたとか。マッチはいつも持たされていたと言ってました。

母曰く、これはタヌキ。タヌキが人を化かして遊んでいるんだそうです。

これにも私は「え〜?あり得ないよ〜」と言いましたが、母は体験談だからと。

母に聞かされた不思議な話はいくつもあります。そういう世界に敏感な人だったのかなと思います。

井戸に五寸釘とか絵から涙だとかろくろ首とか・・。

妹から聞いた話

初めて聞いたのは妹がいくつの時だったか忘れましたが、「小さいおじさん」を見たという話。今でも聞けば、絶対に見た!と言います。

小さいおじさん - Wikipedia

なんでも窓にピタリと張り付いていたとか。身長10cmくらいのおじさん。私は夢でも見ていたんじゃないの?と反論しましたが、妹は紛れもなく現実世界の出来事と言っています。

私は見たことないので信じていませんが、Wikipediaを読むと目撃情報も多くありますから本当に存在するのかしら?

 

ここまで読んでくださった皆様の中には私の作り話じゃないの?と思う方いるでしょうね。でもどれも私が家族から聞いた話です。父も母も妹も本当の話と言っていました。

私の話

私にも不思議なことがありました。庭の手入れをしていた時の話。

スコップで土を柔らかく耕していた時・・土の中からコンビニの「おにぎり」が出てきました。なんで?理由がわからなかったです。

でも数日後に理由が判明。ある日窓から庭を覗くと、制服姿の女子中学生二人が庭で何やらやっていました。

人の家で何してる?と急いで出てみると二人がおにぎりを埋めているところでした。誰もいないと思っていたようで、驚いて固まっている二人を捕まえて理由を聞きました。

そうしたら「おまじない」ですって。はぁ?

二人とも逃げる様子もなく謝って神妙にしていたし、理由を聞いたら怒る気にもなれなかったけれど、これは明らかに不法侵入。

そこはしっかりと説明して二度としないと約束してもらいました。中学校名や名前を聞いてもよかったけど、他の誰かに言うつもりもなかったし、この事でいつまでもビクビクさせるのも可哀想だし。

今思えば切実なおまじないだったのかもね。🙄

まぁ、私の話は不思議でもなんでもない、犯人がいましたから。

 

私には家族が経験したような不思議体験はありません。でももしかしたら忘れているだけでしょうか。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
信じるか信じないかは・・。