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中国ドラマ「新・白蛇伝〜千年に一度の恋〜」感想〜美しいファンタジー

「新・白蛇伝〜千年に一度の恋〜」 原題:新白娘子传奇 2019年 iQIYI 爱奇艺

★★★☆☆

1992年の台湾制作「新白娘子伝奇」のリメイクです。中国ではこの旧版の人気がものすごく高く、それを超えられなかったという、どちらかと言うと酷評が多いです。私はこの物語自体初めてだったので、ファンタジーラブストーリーとして楽しく見ることが出来ました。主演の二人はとても美しかったです。

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画像:weibo.com

許仙(アラン・ユー:于朦朧)
白素貞(ジュー・ジンイー:鞠婧禕)
法海(ペイ・ズーティエン:裴子添)
小青(シャオイェン:肖燕)
金如意(ユー・ラン:虞朗)
景松(ニィエ・ヅゥハオ:聶子皓)

千年の修行を積んだ白蛇の妖怪が絶世の美女の姿を得て白素貞となる。白素貞は観音菩薩にさらに人間界で修行するように求められ、臨安の街に降り立つ。そこで「臨安の華陀」と呼ばれている医師の許仙と出会いお互いに惹かれ合うようになる。その頃、臨安では子供が行方不明になる事件が多発しており、街には「妖怪が男の子をさらい食べている」と噂が広がっていて・・。

中国ドラマ「新・白蛇伝〜千年一度の恋〜」 | 中国・アジアドラマ | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)

以下ネタバレあります。

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実はファンタジー系のドラマは苦手でいままで敬遠していました。
今回は紹介画像が美しくて目をひき見始めました。始めは白素貞と許仙のラブストーリーとして見ていたのですが、中盤以降やはりファンタジー色が強くなって、逆に入り込めなくなりました。

一途に思い合う二人には感動出来ましたし、彼らを助ける周りの人や妖怪も魅力的に描かれていたと思います。特に小青はキュートでした。

ただなんとなく見ていましたが、見終わって「心の魔」が一つのテーマだったのかなと思います。欲望や嫌悪などの「心の魔」がいつしか人々の心に住み着き悪さをすることになる。白素貞も最後は我を失ってしまいますし、僧侶の法海にも「心の魔」がいました。特に如意は「心の魔」に飲み込まれて、哀れな最後でした。許仙だけが美しい心を持っていたようです。

でも全く純真な心でいることは人間には難しいのではないかしら?
とは言え、如意のように自らの人生を台無しにするような、自分を自分で不幸にするようなことはしたくないです。

恨み、妬み、嫉み、憎しみ・・そういう「心の魔」は人生にマイナスにしかならない、捨て去って前を見れば、大切なもの明るい光が見えてくるということでしょう。
白素貞には旦那様の許仙が光でした。

最後のシーンも美しくて良かったです。でも子供があんなに大きくなっているのに、二人は歳をとらないんでしょうか?

残念に思ったのアラン・ユーさんの姿形は素晴らしいのに表情が乏しくて・・もう少し喜怒哀楽を表現できればと思いました。
これは役柄のせいなのかしら。

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画像:twoeggz.com

于朦朧(アラン・ユー)
1988年06月15日、新疆ウルムチ生まれ。183 cm、歌手、俳優、MV監督。
優等生的イケメン。古装も本当によく似合って優雅でした。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

では、また。

運転免許証を返納〜運転経歴証明書にしました。

今日は夏に戻ったように暑いです。

できることは早く終わらせてしまおうと思い、運転免許の返納に行ってきました。

警察署でも運転免許センターでもできるのですが、警察署だと後日交付、センターだと即日交付。運転免許更新のときもセンターで行っていたので、今回もセンターへ行きました。

センターに着いてから交付されるまで、約1時間かかりました。思うほどさっさとは終わらないですね。

センターに着くと免許更新の人たちの長い列がありました。整理券をもらって順番に並び、少しずつ中に入って手続きをするようになっていました。

私のように返納の人はそのまま中に入り、再交付手続きと同じ窓口で、返納すること、「運転経歴証明書」の交付を申請したい旨を伝えます。ただ大きく返納窓口などと書かれた張り紙もないので、少しウロウロしました。

私が進んだ窓口の人(まだそこそこ若いおばさん)が機関銃のように説明する人で、途中で聞き返す隙もない。それに早口、不親切だなぁと思いながらも、なんとか理解して次に進みました。

一日に何度も同じことを説明しているから、機械的になるのは仕方がない気もしますが、返納といえば高齢者が多いでしょうから話すスピードもギアチェンジしてもらわないと。

最後にこちらが「ありがとうございます」を言いかけたけど、「次の人〜」って。
モタモタしないでさっさと場所空けてって言われてるみたいで不愉快でした。

案の定、私の次のおじいちゃんは彼女の早口攻撃を受けて、何度も聞き返してました。

手数料の1100円を支払って、またこの窓口に戻るのですが、別の人の列に並びました。今度は男の人でわかりやすく話してくれて良かった。時計を見せられて「◯時◯分に運転免許失効(消失?)になります。これから運転出来ません」と念を押されて、書類にサインをしました。

そして「運転免許の取消通知書」をもらいます。「運転経歴証明書」は有効期限がなくずっと使えるのですが、万が一紛失した場合はこの書類があるとスムーズに再発行手続きができるのだそうです。

それから写真を取ってもらって、暫く待つと出来上がった「運転経歴証明書」が渡されます。一緒に返納支援措置一覧という表をもらいましたが、やはり私が使えそうなサービスはないみたいでした。

これでもうこのセンターに来ることもないなぁと思いながら、帰路につきました。無事に終わってホッとしました。

汗ばむくらいの陽気でしたが、街路樹を見ると・・秋ですね。

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韓国ドラマ「夜食男女」感想〜軽いラブコメ

「夜食男女」 原題:야식남녀  2020年  JTBC

★★★☆☆

深夜食堂」のようなしっとりしたドラマを想像していたのですが違いました。登場する料理はすべてチョン・イル本人が調理しているということで、興味をそそられたドラマです。気軽に楽しく見るラブコメといった感じです。

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画像:mnews.jtbc

パク・ジンソン=チョン・イル
キム・アジン=カン・ジヨン(知英)
カン・テワン=イ・ハクジュ
パク・ジヌ=チェ・ジェヒョン 

飲み物を選べばそれに合う料理を作ってくれる小さな深夜食堂「BISTRO」。ある日、テレビ局の契約社員として働くキム・アジンは吸い寄せられるように「BISTRO」に入る。そしてシェフのジンソンの料理と暖かい言葉に仕事で疲れ傷ついた心が癒やされるのを感じた。
アジンはゲイのシェフを起用した「夜食男女」という料理番組の企画案を提出し、シェフのオーディションをすることに。ちょうどお金に困っていたジンソンは心ならずもゲイと偽ってこのオーディションを受け合格、「夜食男女」に出演することになる。
ジンソンの確かな料理の腕前と癒やしの言葉で「夜食男女」は一躍人気番組になるがジンソンの罪悪感は増すばかり。そんな中、ジンソンの嘘から思わぬ三角関係に・・。

KNTV|『夜食男女』スペシャルサイト

以下ネタバレあります。

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韓国では視聴率があまり良くなかったようですが、最後まで楽しく見られました。ただ、最後はバタバタっと終わりになってしまって少し消化不良です。

同性愛にも焦点を当てているので、もう少し厚みのあるドラマかと思いましたが、軽いままで終わってしまいました。

ドラマとしてのコンセプトは悪くなかったと思うので、視聴率低迷のせいで途中打ち切り?というのが残念です。韓国では同性愛に対しての差別や偏見がいまだ根強いようなので、敬遠される結果となったのかもしれません。

あまり深く考えずに、出てくる料理やラブストーリーを楽しむドラマとしては面白く見られると思います。コメディのドタバタ感はうるさ過ぎず、出てくる料理はとても独創的だったし、美味しそうでした。でも、最初はいい感じだったのですが、物語が進むに連れてあまり料理は出てこなくなったのが少し不満。

そしてやはり人物一人ひとりの描かれ方が今一つで惜しかったなと思いました。

私はゲイであることを隠しているテワンの苦悩をもっときちんと描いて欲しかった。彼も同じテレビ局でファッションのオーディション番組を持っていたようだし、彼のカリスマデザイナーっぷりをもっと見たかったです。最後はいつも衝突していた父とのわだかまりも溶けたようで良かったですが、やはりここでも物足りなさを感じました。

テワンを演じていたイ・ハクジュさんはとても素晴らしかったです。彼がいたおかげで、ドラマが締まっていたように感じました。本当にゲイだと信じ込ませてくれる演技でした。今後も注目したい俳優さんです。

後は・・ジンソンの弟のジヌがもう少し活躍してくれる事を期待していましたが、これも期待ハズレで残念でした。

最後まで楽しく見ていましたが、何もかも中途半端な感じがどうしても否めないです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

では、また。

高齢者の仲間入りのこの1年〜難しくなったと思うこと

昨年私は65歳になり高齢者の仲間入りをしました。まもなく66歳を迎えます。自分ではまだ高齢者という意識はなく、そこそこ若いと思ってますが、何事も無理をしないように気をつけるようになりました。

場所によっては時々「〇〇さんのお歳だと・・」なんて前置きを聞くことになりますが、今どき70歳、80歳でも矍鑠としている方が多いですし、私もそうありたいと思っています。

とはいえ65歳を超えてやはり変化はありました。この一年で辛くなった事、一人でするのが難しくなったことを書いてみます。体もそうですが、気力も少し衰えてきたのかもしれません。持久力がなくなりました。

 

春先、梅の徒長枝を切ること
梅の木は冬の間に庭師の人が選定をして整えてくれるのですが、春先になると徒長枝が出てきます。私はこれがすごく嫌いで・・そのままにしているとどんどん長くなって風通しも悪くなり害虫の発生にもつながります。
今までは少し伸びだして枝のまだ柔らかい時に切ってました。脚立に乗って手が届くところはハサミで、届かない所は高枝切バサミで切り落としていました。でも最近はこの高枝切バサミが重く感じて、もう長時間使うことが出来ない。日毎に枝は太く硬くなりますので、どんどん切りづらくなります。そんなわけで、今年は手の届くところだけにして、その他は放って置きました。そのせいで今はひどく見苦しくなっていますが、仕方がない。

 

本を読むこと
読書は好きなのですが、今は老眼鏡が必要。読むこと自体は問題ないのですが、長く読み続けるのが辛いです。文庫本も昔と比べると文字が大きくなって読みやすいはずなのですが、気力の問題でしょうか?長時間は辛い。そのせいか長編より短編を読む機会が増えてきました。なんだか最近は夢中になって読める作品も少ないのです。これは精神的な問題かしら?

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窓拭き
2階の窓拭き(外側)が怖くなってきました。以前は身を乗り出しても拭いてましたが、だんだんしなくなりました。他に誰もいない時に落ちたりしても大変ですしね。そんなわけであまりキレイを保てない・・今後どうしようかな。

 

醤油の小袋が切れない
なんだか笑い話みたいですが、よくお弁当に入っている小袋の醤油、「どこからでも切れます」って書いてあるけど、どこからも切れない(笑)。シャンプーのサンプルなどでも切り口があるのに切れなかったりします。なんだか急にうまく切れなくなっちゃいました。そのため今では部屋のどこにでもハサミがあります。

 

思い返せば、50代の頃と60代になってからでは随分違うと感じることがありました。歩くのが遅くなったとか、重いものがシンドイとか、探しものが多くなったとか。

ちょっと悔しくもありますが、諦めも肝心。自分自身の変化と上手に付き合って行くことが老後なのかなとも思います。一度に無理なら分けてやればいいし、それなりに対策練って解決していけばいいかな。歳をとると工夫で乗り切らなければいけないことも多くあって、頭も使いますよ。

韓国ドラマ「リセット~運命をさかのぼる1年~」感想〜オリジナリティを加えて面白さ倍増

韓国ドラマ「リセット~運命をさかのぼる1年~」
原題:365 : 운명을 거스르는 1년  2020年  MBC

★★★★★

乾くるみの小説「リピート」(2004年)をアレンジしたサスペンスドラマ。原作は読んでいましたが、人物設定もストーリー展開も大きく違い、全く別物として楽しめました。恋愛色は最低限に止め、スピード感のある展開で最後まで没頭出来ます。SFとサスペンスを合わせたストーリーで、キャスティングも役柄に合っていて良かった。
題名は「運命をさかのぼる」ではなく原題のように「運命に逆らう」のほうがピッタリすると思いました。

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画像:MBC

チ・ヒョンジュ(イ・ジュニョク)=刑事
シン・ガヒョン(ナム・ジヒョン)=人気web漫画家
イ・シン(キム・ジス)=精神科専門医 
ファン・ノソプ(ユン・ジュサン)=カフェの店主

家族同然の先輩刑事が殺されたのは自分のせいだと、最悪感に苦しみ立ち直れずにいる刑事のヒョンジュ。ひき逃げ事故で車椅子生活となり性格も歪んでしまった人気web漫画家のガヒョン。生きる気力をなくした二人のもとに「記憶はそのままで1年前に戻ることができる」と突然の電話がかかってくる。先輩を助けるため、自分の足を取り戻すため、指定された場所へ行くと同じように誘いを受けた男女が集まっていた。
「リセット」によりそれぞれ新しい人生を歩み始めたが、参加者が次々と謎の死を遂げ・・・。悪夢のような予想外の運命に逆らうことができるのは誰か。

リセット~運命をさかのぼる1年~ 公式サイト

以下ネタバレあります。

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過去に戻れるのならいっそのこと10年前、20年前と思うところですが、1年前というのがポイントでしょうか。1年前に戻って、どうしたらやり直しといえる人生となるのか・・と自分でも考えてしまいました。

過去に戻った人たちにはそれぞれ変えたい過去がありました。戻ってより良い人生になるはずが、実際はそうではなく新たな苦悩が待っているというところは、あり得ないストーリーの中でも現実味を感じる部分でした。運命に逆らうという選択をしたために、結局は新たに避けることも変えることも出来ない大きな渦に飲み込まれていきます。

次々と参加者であるリセッターが亡くなり、事件解決に乗り出すヒョンジュとガヒョンですが、誰もが怪しい。犯人に近づいているようで違う、ハラハラドキドキの面白さ、謎解きの面白さがあります。スピード感のある展開だけに、私はまたしても人物の名前で混乱することもあり、人物相関図を手に観賞するのが得策かもと思いました。

連続殺人鬼の犯人は意外な人で、驚かされました。でも、実はその犯人に殺された人達を救っていた未来だったわけで、それならなぜヒョンジュをリセッターの一人に選んだのかと疑問でした。

また、この人がただのカフェの店主で終わるわけないようなぁと思っていたら、案の定・・この黒幕のリセットの理由が快楽とは・・。イ・シンも娘を盾に利用されているだけでしたから、そう思うと哀れでした。

かなり複雑なストーリーで、徐々にスピード感、迫力も増して夢中になってしまいます。一気見オススメです。後半は畳み込むような展開で面白かったです。

ただ、連続殺人鬼の動機がいまひとつ納得し難く、それまでの彼の人生がどうだったのか、何が原因で歪んでしまったのか、もう少し描いてほしかったです。同じく黒幕も何かトラウマがあって異常な人格になったのか・・。

日本の小説の最後は衝撃的でこれはこれで好きでした、後々まで頭に残る結末でした。原作とは違い、韓国ドラマでは少しホッとできる、いうなればハッピーエンドの最後だったのが良かったかな、後味も悪くなくて。

誰もができれば変えたいと思う過去があるのではないでしょうか?
でも過去を変えるなんて、それは不可能なこと。

過去に縛られること無く、未来のためにも今を大切に生きることが大事だと思いました。運命を変えられるとしたらそれは今です。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

では、また。