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韓国ドラマ「グッジョブ」感想~軽~い探偵もの、ロマンス付

「グッジョブ」 굿잡 2022年 ENA

★★★☆☆

テンポ良く進み、肩もこらず軽い感じの見やすいドラマでした。

出だしはドタバタっぽいラブコメかと思いましたが、シリアスな面とコメディの面が上手く融合していて、往年の韓国ドラマのような面白さが出ていました。

内容らしい内容はなく単純ですが、普通に楽しめる作品で結局はドラマってこれでいいのよねと思ったりします。話数も短めでサクッと終わりますし、深刻になり過ぎず楽しく見られる作品でした。

ただ細かいことを言えば、主要人物それぞれにそれほどの魅力は感じられず、ストーリーを追うだけになり感情移入には至りませんでした。

更にロマンス面では胸キュンシーンはほとんどなく、サスペンス面でも緊迫感が今一つで、全体的に盛り上がりに欠けたかなと思います。

それでも最後は悪役を演じた俳優さんの演技力のおかげ?か見応えあるものになっていました。主人公二人の周りにいる人たちも個性的なキャラで楽しかったです。

変な言い方ですが、何も考えずに見るという点では丁度良いドラマです。

 

画像:ENA

ウン・ソヌ(チョン・イル)=財閥グループ会長
トン・セラ(ユリ)=フリーター
ヤン・ジンモ(ウム・ムンソク)=ソヌの相棒、弁護士でハッカー
サ・ナヒソン・サンウン)=パン屋、セラの友人

財閥グループの会長であるウン・ソヌにはもう一つの顔があった。友人のジンモと共に密かに探偵をしている。

それは20年前に殺された母の死の真相を探るため、そして手掛かりとなる消えてしまった母のネックレスを探すためだ。

母のネックレスがオークションに出品されることを知ったソヌは、その出所を探ろうと会場に潜入する。首尾よく手がかりを手に入れたソヌはジンモが用意したというピンクのバイクで逃走。しかしそのバイクは配達中のトン・セラの物だった。

ジンモの捜査でネックレスを出品したと思われる男がカジノにいると知ったソヌは変装して出かける。そしてその男を見つけ近づくと・・。

その日トン・セラはカジノで働いていた。実は彼女は超視力の持ち主で遠くからでもはっきりと客の不正を発見することが出来る。

ある男が隣の客のチップを盗むところを目撃し、更にその男が指名手配犯と気づいたセラ。賞金欲しさに指名手配犯の男に話しかけていたソヌもろとも捕まえて部屋に閉じ込めてしまう。

それでもソヌは男からネックレスを盗んだのは女優のオ・アラの家だったと聞きだし、何とか逃げだした。

さっそくオ・アラの家に向かうソヌとジンモはセラが2人をつけているとは知らない。ソヌが中に潜入すると部屋は荒らされ血の海が広がっていた。

遠くからこの血の海を見たセラはすぐに警察に通報、ソヌは容疑者として逮捕されてしまう。

「グッジョブ」公式サイト

内容らしい内容は無いと言いましたが、ストーリーは上手く出来ていたと思います。でももう少し短くしても成立しただろうとも思います。

ヒロインのセラは超視力の持ち主で序盤はその力を発揮していましたが、本当に始めだけで・・こういう点も中途半端に感じました。

その時々に都合の良いアイテムを持って来ているだけのようで、雑な印象です。丁寧に作り上げられたストーリーならもっと深みも感じられたのではと残念でした。

主人公二人のロマンスはどちらかというと大人の恋だし、それほどの胸キュンも感じませんでした。それでも結局は普通に上手く行くんだろうなと思える展開なので、安心して見ていられました。

全体的に物足りなさを感じてしまう原因の一つは、登場人物のキャラ設定があいまいで適当な所でしょうか?

悪者もなんで悪者なのかという所もはっきりとわからなかったし、ソヌやセラのプライベート的な部分もあまり出てこないので、実はどういう人なのかイメージしにくかったです。

そんな中でも私が興味を引かれたのはソヌの秘書のホン室長。ポーカーフェイスで何を考えているかわからない所も、時々ぼそっと愚痴るところも面白かったです。

それからキム・ジェハを演じたホン・ウジンの最後の演技は迫力もあって凄かった。せっかくこういう俳優さんが出演しているのだから、もう少しサスペンスに厚みを持たさても良かったんじゃないか・・と思ってしまいます。

ただ、おそらく細かいことは考えずに笑ったり驚いたりしながら見る軽快な娯楽作でしょう。

個人的にはチョン・イルのドラマはそれほど重くなく安心して見られるというようなイメージなので、今回も裏切られず楽しかったです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。