「偶然見つけたハル」 어쩌다 발견한 하루 2019年 MBC
★★★☆☆
独創的な設定で、設定自体は斬新で面白いと感じました。
ただ私は物語の舞台と展開を理解するまでに時間がかかってしまい、途中でリタイアしそうになりました。もう少しわかりやすく描く方法もあったのではと思います。
理解が追いつかない展開も多々あって難しく感じました。予習をしていたらもっと楽しめたかなと思います。
一面と二面が理解出来てからは、おとぎ話的な感覚で見ていました。同じことの繰り返しが多く退屈になることもありましたが、フレッシュなキャストが魅力的で最後まで見ることができました。
少し長く感じたので、もう少しギュッとコンパクトにまとまっていれば更に良かったように思います。
画像:MBC
ウン・ダノ(キム・ヘユン)=心臓病を患いお嬢様で育った高校生
ハル(ロウン:SF9)=ダノの同級生だが存在感ゼロの男子高校生
ペク・ギョン(イ・ジェウク)=セレブな男子高校生、ダノの婚約者でA3 メンバー
イ・ドファ(チョン・ゴンジュ)=A3メンバー、兄がダノの主治医
オ・ナムジュ(キム・ヨンデ)=財閥2世の御曹司、A3の中心的存在
チン・ミチェ(イ・テリ)=学食のシェフだがミステリアスな存在
ヨ・ジュダ(イ・ナウン:April)=貧しいため高校ではいじめの対象
高慢ちきでもあるがチャーミングなお嬢様ダノ。子供の頃から心臓病を患っていた彼女の体に異変?記憶が飛んだり突然別の場所に移動していたりと不思議な事ばかりが起こる。
その理由を学食のシェフに教えられ驚愕する。今いるこの世界は漫画の中の世界だというのだ。
自分こそがヒロインと思っていたが、なんと端役の一人にすぎなかった。納得がいかずこの漫画のストーリーを変えようと躍起となる。
そしてついに糸口となる人物を見つけるが、彼には名前すらついていなかった。ダノは彼にハルという名前をつける。
以下ネタバレあります。
簡単に言えば学園モノ。高校を舞台に繰り広げられるロマンスや友情を描いていますが、舞台設定のおかげで少しミステリアスな部分もあります。
花男のF4 のようなA3というグループが出てきます。イケメンお坊ちゃま軍団ナムジュ、ギョン、ドファの3人ですが、加えてハルも登場しなんとも目に楽しいドラマでした。
4人共すごく背が高い!ナムジュ(185cm)、ギョン(187cm)、ドファ(187cm)、ハル(189cm)。背の高いイケメンは憧れですね。
これからの俳優さん達ですから、今後の活躍も注目したいと思います。
始めは展開がよく理解できず、切り替わる場面が多く混乱しました。
自分は漫画の登場人物で作者の思い通りに動くしかないという一面。そして漫画の中の登場人物であるにもかかわらず自我を持ち自分の思う通りに行動するもう一つの面。
2つの面があるということをしっかりと理解できるまで大変でした。
また最初はダノのうるさい感じが馴染めずなかなか物語に入り込めませんでした。高校生なのにハイヒールだったり、制服ではなかったりするところも違和感がありました。
同じ年頃の若い方が見れば、引っかかるところも無く自然に見られるのでしょうか?
そういう訳で私には感情移入も難しかったです。
それでも淡い恋心や三角関係などをみると若い頃ってこうだよねというような初々しさや可愛らしさを感じました。そして自分にもあった純粋な頃を懐かしく思い出したりしました。
漫画の世界と思えばこんな風だろうとも思いましたが、設定のアイデアはいいけれど同じことの繰り返しが多くて少し飽きました。特に朝鮮時代の件はなくても良かったんじゃないでしょうか?
設定や展開はともかく、好きな人をこっそり見つめる切なさや好きな人に見つめられるドキドキ、憧れていた人からの告白に天にも昇る気持ちになったり、好きだった人にそっぽを向かれてこの世の終わりを感じたり。
そういう甘酸っぱい感情を物語の中のキャラと共有し楽しむドラマだろうと思います。
キャラの中では私はドファが好きでした。優しくおおらかで包み込んでくれるような、本当に守護天使というイメージでした。私なら絶対ドファなのになぁと思いながら見ていました。
最初ギョンは鼻持ちならない奴と思っていましたが、奥行きが深くて複雑な人。登場人物の中では一番人間味を感じました。
題名からハルが主役のように思っていましたが、そういう感じもなく登場人物それぞれが皆主人公だったように思います。一人ひとりの物語を感じることができる作品でした。
誰かに決められた通りに毎日を送ることがどれだけ虚しいのかを描きたかったのでしょうか。目に見えないなにかに縛られている日常をなんとかして変えたいというもがきを描きたかったのかも知れません。
最後はハッピーエンドのようで良かったですが、あれは3作目に入っていたのかしら?
深読みもできなくはないですが、そんなことより若い人の初々しさや活力を分けて貰えるようなドラマでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
で、また。