「両世歓~ふたつの魂、一途な想い~」 原題:両世歓 2020年 iQiyi(爱奇艺)
★★★☆☆
謎解きサスペンス&ラブストーリーの二面で進むドラマです。
主人公の二人の関係は最後まで気をもませてくれました。全体的にゆったりとした展開で、しつこく強烈な嫉妬や意地悪もないので、肩もこらずに見られます。
男主役:アラン・ユーはクールな役どころなので今回も表情少ないですが美しかった、古装が本当によく似合います。剣さばきもカッコ良かったです。
画像:百度
景辞(けいじ)=于朦朧(アラン・ユー)
風眠晩(ふう・みんばん)=陳鈺琪(チェン・ユーチー)
慕北湮(ぼ・ぼくえん)=張思帆(チャン・スーファン)
左言希(さ・げんき)=王宮良(ワン・ゴンリャン)
里帰り中に雍国王妃の景妃は刺客に襲われ皇子を産み落とし亡くなってしまう。生まれた皇子:景辞は昭州の昭王に引き取られ育てられた。
5年後、景辞は母の命を奪った仇の娘を風眠晩と名付け従者とした。
18年の間、二人は共に育ち愛を育んでいたが、風眠晩が政略結婚の道具にされることとなり景辞は一計を案じる。
彼女を守るために記憶をなくさせ、瓜二つの女性と入れ替えて、別の人生を歩ませることに。
両世歓~ふたつの魂、一途な想い~ 【公式】 | SPOエンタメ倶楽部
以下ネタバレあります。
物語の着想としては面白いと思いますが、ドラマとしてはもう少しメリハリが欲しかったような気がします。ストーリー展開がゆっくり過ぎて、中盤で退屈に感じたこともありました。また、人間関係が複雑で分かりづらく、始めのうちは相関図を見ながらでした。
物語が昭国、沁河県、雍の都での出来事と大きく3部に分かれていて、違ったテイストで描かれているので、その都度気持ちを切り替えて見ることができます。
沁河県〜雍の都での事件捜査、サスペンス色が強い部分は興味が持てて面白く見られましたが目新しさは感じませんでした。
景辞と風眠晩のラブストーリーの面では、守るためとはいえ風眠晩の記憶を取り去ってしまうのは景辞としては苦渋の決断だったと思います。でもその表現に物足りなさを感じました。
そして、その後は何度も離れてはまた仲直りということが繰り返されてだんだん退屈になりました。ラブストーリーの展開として嫉妬や誤解で盛り上がることもあるのですが、そういう場面もありません。
景辞は病弱であまり長くないと知って風眠晩から離れようとしますが、こういうところはイライラしましたね。たとえ数ヶ月でも愛する人とは一緒にいなくては。そして、ちゃんと説明してあげなければ気持ちを弄んでいるように見えます。
でも、ハッピーエンドだろうという予想もあり途中経過に興味が持てなくなってしまった結果、主人公2人の恋愛にはあまり惹かれませんでした。
それよりも左言希の恋の行方が気になり、慕北湮の切なさのほうが心に迫りました。この2人のほうが印象強いです。
ヒロインの陳鈺琪(チェン・ユーチー)は生き生きとして明るく愛らしい風眠晩も良かったし、男装して事件に当たるキリッとした真剣な表情や立回りも良かったです。
全体的に透明感のある美しいドラマですし、ハッピーエンドで終わっているので後味はスッキリです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。