9月15日は老人の日、そして今年の敬老の日は今日9月20日です。
「市の広報」に100歳を超えるおじいちゃん、おばあちゃんの写真が掲載されていました。皆さんお元気そう、笑顔も素敵です。私の住んでいる市には100歳以上の方が200人ほどいらっしゃるそうです。そんなに!驚きました。
今や人生100年時代と言われますが、日本では2021年9月1日の時点で100歳以上の高齢者の方は8万6510人いらっしゃるそうで、これまたびっくり!
圧倒的に女性が多いそうです。
以前どこかで、100歳を超えると違う世界が見えてくると話していた方がいて、そのことを思い出し、調べてみました。
100歳に近い人には特別な「幸福感」があるそうで、それを「老年的超越」と呼ぶそうです。初めて聞いた言葉です。
「老年的超越」はスウェーデンの社会学者、ラルス・トルンスタムが提唱した心理学理論。
85歳を超える超高齢者になるとそれまでの価値観が「宇宙的、超越的」なものに変わっていく。
わかるようなわからないような・・。
多くの人は60歳を超えるあたりからそれまで出来ていたことが出来なくなったり、健康への心配が増えたりして将来が不安になったりします。
まさに今の私です!将来が不安・・。
でも、85歳を超えるとそういう気持ちを超えて特別の「幸福感」が強くなるそうです。
私の祖母は88歳まで元気で、畑仕事してました。そんな祖母を思い出しました。そういえば・・超越していたかも。一緒に住んでいたわけではないのですが、会えばいつも笑顔だったし、イライラしたり機嫌が悪い祖母は見たことありませんでした。
高齢ですからもちろん出来ないことはありました。例えば、お墓までの長い階段はもう登れないからとお参りはしなくなりました。
悪い意味ではなく諦めがあり、出来なくてもへっちゃらだし出来ないことをくよくよしない。あまり物事に執着しないし、そもそもあまり考えるということはしていなかったかもしれません。
そして日常を楽しんでいました。何をしてても楽しんでいる風でした。縁側で一人で何してるのかなぁと思うと、もやしのひげを取っていて「楽しいよ」と言ってました。自分で出来ることをしてそれがすべて楽しかったんですね。
もともとの性格もあるかもしれませんが、晩年もすごくポジティブでした。どんな事もなんとかなる、時間が解決してくれると。
よく言っていたのは「この歳まで元気に生きられてありがたい」という感謝の気持ちでした。
思い返してみると祖母はやっぱり何か超越していたように思います。仙人みたいに。
私は今まさに自分にがっかりの毎日。
頑張って長生き出来た人だけが知る特別な精神世界があるなら私も経験したいけれど、どうかなぁ。う〜ん、できるかなぁ・・。