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韓国ドラマ「花様年華~君といた季節~ 」感想〜自分を取り戻す再生の物語

花様年華~君といた季節~ 」  화양연화  2020年  tvN

★★★★☆

ユ・ジテのドラマとなれば期待も大きく、見ないわけにはいきません。ジェヒョンとジスの初恋の思い出と再会した今とが交差しながら物語が進みます。

あの頃とはすべてが変わってしまった今、二人の気持ちはどう変わっているのか?変わっていないのか?

不倫に違いないのですが、不倫色はあまり感じなかったです。どちらかと言うと王道のラブストーリーという感じでした。

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画像:beaumarche.kr

ハン・ジェヒョン(ユ・ジテ):ヒョンソン財閥の娘婿 副社長
ユン・ジス(イ・ボヨン):ジェヒョンの元恋人 シングルマザー
学生時代のジェヒョン(ジニョン=GOT7)
学生時代のジス(チョン・ソニ)
チャン・ソギョン(パク・シヨン):ジェヒョンの妻
チュ・ヨンウ(イ・テソン):ジェヒョンの後輩でジスとは同期

弁護士の夫と離婚し一人息子を育てるシングルマザーとなったユン・ジス。アルバイトをしながらの生活は楽ではなかった。

ある日、息子が学校で問題を起こし駆けつけると、被害者の生徒の父親が待っていた。その人はジスがかつて愛した初恋の相手ハン・ジェヒョンだった。

ジェヒョンは「なぜ急にいなくなった。ずっと探していた」と声をかけるが、ジスは「過去のことは覚えていない」と嘘をついて突き放してしまう。

初恋の相手と思いがけず再開し、再び惹かれ合い、お互いがお互いを再生に導いていく。

20数年経ってまた動き出す大人のラブストーリー。「花様年華=人生の中で最も美しく幸せな時間」はいつ・・。

花様年華~君といた季節~ - BSフジ

以下ネタバレあります。

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ただただ美しく終わった感じ。抑揚がないわけではないけれど、静かに終わったドラマでした。

若い二人の恋は初々しく、微笑ましく、切ない。見ている自分も20代に戻ったように感情移入でき、本当に美しい初恋だなと思いました。

ただ、大人になってからの二人については理解出来ないことも多かったです。もう少し二人が再会する前のこと、それぞれの夫婦の様子をきちんと描いてくれていたらもっと物語に入り込めたような気がします。美しい物語にしようという事にこだわり過ぎたのではと思いました。

ジェヒョンは再びジスを見つけてから、結構大胆に接近します。一定の距離を保っているものの、悪びれずにジスを気に掛ける様子には少し違和感を感じました。いくらなんでもこれでは奥さんの立つ瀬がないですよね。純粋にジスのことが心配だったとしても・・。

誠実なイメージのユ・ジテが演じているからか、この堂々とした不倫が納得いきませんでした。妻も浮気をしているからといって、そっちがそうならこっちだって・・なんて考えるような人には思えませんし。私は不倫設定ではなく、普通のラブストーリーで良かったのではと思いました。

20数年で二人には変化がありました。お嬢様だったジスは苦労を強いられ、母と妹の死に対する罪悪感も大きく若い頃の明るさや素直さはなくなり頑なになってしまいました。ジェヒョンは父の復讐を心に隠しながら財閥の娘婿になり、気づかぬうちに少しずつ権力に染まってしまいます。年月の長さを感じます。

でも、ジェヒョンの愛がジスの固い心を溶かし、ジスの真っ直ぐな思いがジェヒョンを本来の姿に戻しました。ジスの元夫も、ジェヒョンの元妻も自分を取り戻し再生することが出来たようで良かった。

最後はパッピーエンドでしたが、釈然としないこの気持は何でしょう。若い頃の初恋の物語はとても良かったので少し残念な気持ちです。

ユ・ジテのドラマということで期待しすぎたのか、ちょっとがっかりでしたが、最後の最後「見つけた。ユン・ジス」のセリフには震えました。

若い頃の物語が素敵すぎるんですよね。それだけで良かったような気もします。ジスが雲隠れしたときにジェヒョンが見つけていれば・・。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。