ふくみみdiary

   一緒に楽しく

韓国ドラマ「時速493キロの恋」感想~思っていたより複雑なラブストーリー

「時速493キロの恋」 너에게 가는 속도 493km 2022年 KBS2TV

★★★☆☆

ドラマの入りはなかなか興味を引く展開で、その勢いのまま最後まで見ました。

ただ思っていたようなスポ根ラブストーリーではなく普通のラブストーリーという感じ。内容は明るく楽しいラブコメではなく切なく辛いことが多かった分、私の最初の予想と大きく違っていました。

ストーリーは矛盾することもなく、一つ一つは納得できました。でもずっとどよ~んとしたわだかまりがあって、その印象が強くあまり楽しくは見られませんでした。中盤はとても長く感じましたし、少し気持ちが離れてしまいました。

ラブストーリーとして描くのであれば、もう少し盛り上がりも欲しかったし、キラキラ感が欲しかったです。見終わってラブストーリーとしての印象が薄いです。

主人公二人の感情表現も単調だったと思いますし、心の中があまり見えてこなかった。そのため共感も出来ず、感情移入も出来ずに終わってしまいました。

むしろサブの恋の行方が気になったりして、主人公の恋物語がぼやけてしまいました。結局はなんやかんやが長すぎたという事だと思います。

若手中心のキャストで爽やかな印象のドラマですが、キャストに嵌れるかどうかが分かれ道かなと思います。

評価が高かったので期待したのですが、内容らしい内容が無くちょっとがっかりという感想です。

オープニングの歌は少し前のK-POPのような懐かしさも感じる元気の出る曲で好きでした。

画像:kstar.kbs.co.kr

パク・テヤン(パク・ジュヒョン)=ユニス所属、天才少女と謳われた
パク・テジュン(チェ・ジョンヒョプ)=ユニス所属
パク・ジュニョン(パク・ジヒョン)=テジュンの姉、元バトミントン選手
ユク・ジョンファン(キム・ムジュン)=ユニス所属の人気選手

バトミントンダブルスの試合中、パク・テジュンは相棒の足のケガを心配し棄権を申し出た。そして選手でいることに疲れ、引退を決心する。

同じ頃パク・テヤンの復帰情報が広がる。彼女はかつて天才少女と謳われ有望選手として期待されていた。しかし協会への賄賂事件で3年間姿を消していたのだ。

そのパク・テヤンがユニスに戻って来た。所属選手たちの心境は複雑で彼女をつまはじきにする。特に花形選手であるジュファンは賄賂事件だけでなく、あることがきっかけで彼女に恨みを持っていた。

同じ頃、テジュンはユニスの監督にスカウトされる。すっかり引退を決意していたが、年俸に釣られ、さらにパク・テヤンと一緒ならと思いユニスに入ることに。

実はテジュンとテヤンは子供の頃に知り合っていて、テヤンの才能を見出したのはテジュンだった。それから彼はずっと彼女を応援していたのだ。

テジュンはチームの中で誰にも相手にされないテヤンが気になって仕方がない。しかし彼女から自分とミックスダブルスでペアになって欲しいと懇願され戸惑う。

時速493キロの恋 | BSJapanext | BS無料放送の"つながる"テレビ局

以下ネタバレあります。

面白くなかったというわけではないのですが、あまり印象に残らない内容でした。

主人公のテジュンの人物設定は現実味があって身近にも感じられて好印象でした。見るからに爽やかな青年の心の中に隠れている「自分の才能が認められない」という葛藤も理解できました。一途でもあり、男らしく誠実な人でした。

なので、テジュンあってのこのドラマだと思いますが、なんだか振り返るとテジュンという人物も印象薄め。チェ・ジョンヒョプが演じているから何とか見れたという感じでした。

チェ・ジョンヒョプ推しであれば、男らしさも可愛さもあって楽しめると思います。彼の等身大の魅力がこの役にピッタリでした。

一番気になったのは、物語としては焦点がどこにあるのかはっきりしなかった事。

胸キュンシーンもあまりないのでラブストーリーとしては物足りないし、試合のシーンはあるもののスポーツドラマとして見ても今一つ物足りない、家族ドラマとしても中途半端で・・。

主人公二人の恋の行方は気になりましたが、ハッピーエンドは想像できました。

家族がハードルになって辛い展開でしたが、でもあんな事があったならそもそもこの恋はどうなんだろうという気持ちもあって、私は素直にこの主人公二人に向きえなかったです。

「愛してる」の言葉はあってもしっくりこない。上手く言えないのですがただ言葉だけでカップルがカップルに見えないというか、お芝居してるって感じに見えてしまいました。

私はキャラとしてテジュン姉とお母さんが好きにはなれず、それもこのドラマに嵌れないかった要因かと思います。特にお母さんが理解できなかった。

テジュンとテヤンの恋はギクシャクして切ないのですが、周りに楽しいキャラがたくさんいてそれが救いでした。

ユニスの仲間も個性あふれる面々で面白かったし、コーチや監督もいい味出ていて良かった。この人たちの方がむしろ目立っていて、彼らがいて成り立っていたドラマかなと思います。

私としては主人公たちにはもう少し華やかさも欲しかったし、ラブストーリーであればキュンとする見せ場がもっと欲しかったです。

最後も二人が優勝して盛り上がって終わっても良かったような気がするのですが・・。ハッピーエンドには違いないのですが、なんだか尻つぼみであれ?っという感じでした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。