「恋狐妖伝 ~ファースト・ラブ~」 狐妖小紅娘 月紅篇 2024年 爱奇艺
★★★★☆
ゴン・ジュン主演ということで見始めました。
人間と狐の2つの世界の物語であまり複雑な関係性はなく、早い段階から敵対する悪がわかっているので、大筋は単純でわかりやすい内容でした。
今をときめく人気美男俳優が思いの外たくさん出ていてビックリ。キャストには吸引力を感じました。
ゴン・ジュンだけでなく、ウェイ・ジャーミン、ジャン・リンホーとどうしてこれだけ集められたのかなと思うほど。これらの男優さんのおかげで最後まで見られた感があります。女性陣も美人揃いで華やかでした。
幻想的で壮大な世界観はステキでしたし、キャストも魅力的だったのですが、物語は目新しさもなく盛り上がりに欠けて、ラブストーリーの中心であるゴン・ジュンとヤン・ミーの融合感も今ひとつ。なので没入感はなく物足りなさを感じました。
最後はハッピーエンドと言っていいのかな?後味は悪くなくて良かったです。

塗山紅紅(とざん・こうこう)=楊冪(ヤン・ミー)
東方月初(とうほう・げっしょ)=龔俊(ゴン・ジュン)
塗山雅雅(とざん・やや)=郭曉婷(グォ・シャオティン)
傲来三少(ごうらい・さんしょう)=魏哲鳴(ウェイ・ジャーミン)
胡尾生(こ・びせい)=張凌赫(ジャン・リンホー)
数千年前、塗山の荒地に一粒の種が芽吹き苦情樹となった。
700年前に狐族である塗山当主・石姫は天下を取ろうと妖を率いて人間界に侵入した。人間は一気盟に率いられて反撃し、戦いは300年間続くことになる。
この戦いに終止符をうつため塗山紅紅(とざん・こうこう)は石姫を倒し、塗山の新たな当主となった。
平和が戻った塗山では、人間の立ち入りが禁じられた。そして紅紅は平和の象徴でもある苦情樹を守り、妖達の縁結びをしていた。
しかし、ある時一人の人間の少年が塗山に入り込む。両親を殺され行き場を失ったこの少年・東方月初(とうほう・げっしょ)の体には霊血が流れていて、かつて月初の母親は塗山紅紅と苦情樹を救うためならば霊血を差し出すと約束していた。
今となっては唯一霊血を持っているのは月初。塗山紅紅は月初を連れ帰り、長老の反対もある中16年間見守り育ててきた。
一方の月初は塗山に住みながら両親の仇討ちを誓って修行を続けてきが、青年に成長した今その思いを遂げるため塗山を出るチャンスを狙っていた。そして市場の集金人になることを願い出る。
塗山紅紅は月初を利用し霊血を狙う悪の黒幕を炙り出そうと、あえて月初の願いを受け入れるが・・。
【中国ドラマ】恋狐妖伝~ファースト・ラブ~|ドラマ公式サイト
以下ネタバレあります。

何と言っても物語が今ひとつでした。妖術や苦情樹の意味についてもわかりにくかったし、登場人物の役割がはっきりとしなかったので、何もかもよくわからないまま終わってしまいました。
物語は妖と人間の世界を描きながら、差別のない平和な世の中を目指し塗山紅紅(とざん・こうこう)と東方月初(とうほう・げっしょ)が共に悪に立ち向かう姿を描いています。愛は憎しみを砕く事が出来るのかというのがテーマのようでした。
平和な世界を願う気持ちを人間と妖の世界を通じて描こうというアイデアは良いと思いましたが、それを上手く生かし切れていなかったように思います。勿体なかったです。
そしてその壮大なテーマにからめてロマンスが展開します。
前半はのびのびと自由に振る舞う東方月初が魅力的でした。演じたゴン・ジュンはメイクのおかげなのか、演技力なのかすごく少年ぽさが残っていて良かった。前半は期待通りで楽しく見られました。
でも恋に敗れて人間界へ行ってからは様子が変わって、一気に気持ちを削がれてしまいました。月初の気持ちも沈んでいたから、それで良いのかもしれませんが。
月初も紅紅も愛し合っているからこそですが、相手のことを思うばかりに自分を犠牲にすることが多々あり、ロマンスは二転三転します。切なさも湧き上がるところでしょうが、前述の通り二人の融合感が感じられなかったこともあり、感情移入には至りませんでした。この二人は私の中では最後までしっくりしませんでした。
その反面、他のカップルは自然な展開でとっても良かったと思います。
妖を捕縛する仕事をしている律箋文と元は牛鬼だった顏如山の恋は清らかで美しかった。律箋文が女性らしさもありながら、凛とした姿がかっこよかったです。顏如山は自分の素の姿を嫌悪していて、その苦痛を思うと身につまされました。この二人は愛し合う気持ちがしっかり伝わってきたし、幸せになって欲しいと思いました。
月啼暇と胡尾生のロマンスは笑えたし可愛かったし楽しかった。胡尾生の間の抜け加減が良かったです。善良そのものという感じが良く出ていた。月啼暇が自分の気持ちに戸惑うあたりも初々しく可愛かったです。
胡尾生を演じたのはジャン・リンホーで、登場を待って待って・・ようやく終盤の26話からでした。ちょうど集中力が切れてきた頃だったので、良いタイミングで登場してくれました。(笑)
ジャン・リンホーの出番は物語の終盤だったにもかかわらず、物凄く存在感を感じて私としてはちょっと意外でした。それまでゴン・ジュン、ウェイ・ジャーミンがいて物語を引っ張っていたけれど、ジャン・リンホーの登場ですごく清涼感を感じたし、一気に別の物語のようにも思ったし・・これ私だけでしょうか?
不満といえば、ウェイ・ジャーミンが演じる傲来三少(ごうらい・さんしょう)の活躍どころがあまりなかったこと。もう少しかっこよい姿も盛り込んでほしかったです。
という感じで、物語の展開というよりもキャストの魅力で見たドラマでした。

この3人に大いに楽しませてもらいました。途中挫折しそうにもなりましたが、振り返ってみると最後まで見てよかったと思えました。
そう言えば・・

過過も美しくて気になったなぁ。演じたのは李宇皓(リ・ユーハオ)、歌手でもあります。屈折した複雑な心を持った過過を熱演してくれました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。