「墨雨雲間~美しき復讐~」 墨雨云间 2024年 优酷(YOUKU)
★★★★☆
復讐とロマンスの内容になっています。私はBS12で見ました。
ショッキングな出だしですぐに引き込まれました。余計な事がなくスピード感があって、どんどん物語の世界に入っていけました。物語の展開が面白かったです。
登場人物は多めですが、それほど混乱なく見られましたし、人間関係はわかりやすかったです。
ヒリヒリする頭脳戦・心理戦は緊張感もあり、この局面をどう乗り切るのか?という楽しみもあり最後まで面白く見ました。毎回続きが気になりました。
ロマンスはとてもキレイに描かれていて、主人公の二人は美男美女で美しかったし、ゆっくりと心を通わせていく様子は自然で上手に描かれていたと思います。揺るぎない信頼関係も見てとれるので安心していられました。眩しい二人でした。
キャストは皆良かったですが、中でも王星越(ワン・シンユエ)の気品のあるかっこよさが際立っていました。若手の魅力ある俳優が脇にいて新鮮な彩りもあり、またベテラン勢の安定感、重厚感が光っていました。
序盤はものすごく面白くて前のめりになりましたが、中盤に入ってからの頭脳戦の応酬は少し疲れました。でも終盤は迫力もスピード感も戻って加速度がつくように面白かったです。
ただ・・個人的には期待し過ぎてしまったせいか、しっくりと馴染まないような違和感がありました。私はBS12で見ましたが少しカット場面もあるようで(これは仕方がないけれど)それが影響したかな?
でもまぁ私の理解が及ばなかったということだと思います。再度見ると違う感想になる気もします。
ラストのワン・シンユエがものすごくかっこいいので是非最後まで御覧ください。

薛芳菲(せつ・ほうひ)/姜梨(きょう・り)=呉謹言(ウー・ジンイエン)
蕭蘅(しょう・こう)/粛国公=王星越(ワン・シンユエ)
沈玉容(しん・ぎょくよう)=梁永棋(リアン・ヨンチー)
葉世傑(よう・せいけつ)=陳鑫海(チェン・シンハイ )
婉寧(えんねい)公主=李夢(リー・モン )
沈玉容(しん・ぎょくよう)と愛し合い妻となった薛芳菲(せつ・ほうひ)は、企みにより不貞を働いたとして信じていた夫に山中で生き埋めにされた。夫に裏切られたばかりでなく、父親は冤罪で投獄され弟は殺されたと知らされ絶望する。
地中から這い出し川辺に倒れていた芳菲を助けたのは、令嬢でありながら10年間も貞女堂(女性の隠遁所)に追いやられている姜梨(きょう・り)とその侍女桐児(とうじ)。姜梨は死のうとする芳菲に「生きていることが最大の復讐」と諭した。
生きることを選んだ芳菲は貞女堂にたどり着くが、恩人である姜梨は芳菲を助けようとして罰を受け命を落としてしまう。芳菲は姜梨の不幸な身の上を知り、彼女の無念を晴らすと心に誓った。
そして、芳菲は姜梨となった。
同じ頃、蕭蘅(しょう・こう)=粛国公は塩の密売の捜査中、犯人を追って貞女堂にやってきた。
偶然犯人と共にいた芳菲はこれを利用し仲間のふりをしてわざと捕まり、「私を都へ連行し取り調べを」と申し出る。
蕭蘅はかつて芳菲を見かけたことがあった。姜梨と名乗る芳菲が芝居をしている事を怪しみながらも知らぬ振りをして彼女を捕まえる。
芳菲は蕭蘅とともに都へ戻り、審問を受けるが上手く切り抜け、いよいよ姜梨として姜家に戻る。
そして静かに復讐の幕が切って落とされた。
「墨雨雲間(ぼくううんかん)〜美しき復讐〜」ドラマ公式サイト
以下ネタバレあります。
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見終わって、キャストも含めて見応えのあるドラマだったと思いますし、毎回続きが気になって楽しく見ていました。
でも・・人物それぞれ表と裏があり思惑が複雑に絡み合う展開だったので難しさも感じて、物語に嵌るところまで行けませんでした。
※この先、薛芳菲(せつ・ほうひ)の名前で統一します。
復讐とロマンスが並行して進みますが、前半はどちらもパンチがなくて中途半端な気がしました。復讐劇にしてはやり込めて痛快だと思うこともなく、ロマンスにも燃え上がるような熱い思いを感じられませんでした。
復讐では薛芳菲(せつ・ほうひ)の洞察力や機転、賢さ、度胸などが光りましたが、その中に怒りや恨みの強さといった感情の起伏が感じられませんでした。そのためか感情移入も上手く出来ず、彼女の復讐のための策略も気に入らなかった。
なので仇をやり込めた後も心にきしみが残ってなんだか痛快感を感じられませんでした。最後までどうも薛芳菲を好きになれず、ずっと何か引っかかった感じが残ってしまったのです。なので、すっぽりと物語に嵌まれませんでした。
復讐の決意は薛芳菲だけでなく蕭蘅にもありました。中盤では、二人の仇は大物だったしそれぞれかなりの覚悟を決めたと思うけど、妙に落ち着いていてなんだか心理的な熱というか激情を感じられなくて・・はぐらかされた感じ。最後に蕭蘅は復讐の機を前に実感がないと言ってましたが、まさにそれ、いよいよだというワクワク感がなかったのです。。
そんなわけで私の中では復讐劇という印象が薄いです。
ロマンスに関してもドラマチックな展開はあまりなく、私的にはあまり面白くなかったけど、蕭蘅の嫉妬があからさまではないけれどわかりやすいところが面白かったかな。
始めは政治的な手駒としか考えていなかった薛芳菲を好きになり、少しずつ愛情が深くなっていくのが表情や行動などでもわかったし、周りにはバレバレなところなどはロマンスらしかった。薛芳菲の復讐を陰ながら支える姿も愛情がとても感じられました。蕭蘅の気持ちの揺れや葛藤などは良く表現されていて素晴らしかったです。
薛芳菲は怯まず進む芯の強さがありましたが、ロマンスではもう少し可愛らしさも見せて欲しかったです。
今更ですが、蕭蘅の仕事というか具体的な役目はなんだったのでしょう?皇帝に信頼され一番の側近だというのはわかったのですが・・私警のような部署?密偵?腕はめちゃくちゃ立つようでしたが。
登場人物で印象に残ったのは、婉寧(えんねい)公主。とんでもない人だなと思っていたけど、悲惨な過去があり精神的におかしくなってたんでしょうね。沈玉容への弄し方も陰湿だったし・・。でもある意味一番正直な人だったし、最後は痛々しかった。演じた李夢(リー・モン )の狂気をはらんだ熱演が素晴らしかった。ほんと、イライラさせられました。(笑)
こんな公主に見初められちゃって沈玉容(しん・ぎょくよう)の不幸というべきか、災難というべきか。哀れな人でしたが品格の欠片も無い卑しい人でした。人を生き埋めにするなんてもう人間じゃない。この人の苦悩も葛藤もいかばかりかと気の毒にも思いました。もう正気ではなかったんでしょう。でも最後はしっかり悪役で通し気持ち悪さも感じる演技も素晴らしかったです。
私が見ていたBS版では沈玉容の最後はわからなかったのです。疑問が残ったので、ブロガーさん達のあらすじを読ませていただきました。薛芳菲が去った後、城壁から身を投げて命を絶ったのですね。沈玉容にとってはとても大切な場面だと思うのですが・・カットされてたようです。😩 沈玉容の最後を動画で見ましたが、なかなか良いシーンでした。
気になる方は - YouTube
ここまできて振り返ると、このドラマは公主と沈玉容のおかげで極上の愛憎劇でもありました。愛憎劇とみればドロドロ感もたっぷりあったし本当に面白い内容でした。公主と沈玉容は主人公達よりも感情が表に出ていたからか、なぜか人間味を感じ強く印象に残りました。
ずっと頭では辛い、悲しい、切ないと思える場面も多々ありながら、感情を揺さぶられる事が少なく物足りなさを感じていました。
でも、終盤に入ると展開が早くなりアクションもあって面白くなり、胸が熱くなるシーンもありました。桐児の死は悲しかった・・。
クライマックスでは姜梨の祖母と父親が覚悟を決める母息子の場面はジーンとしましたし、薛芳菲が姜梨の父親に本当の事を告げる場面もグッときました。
そして薛芳菲と蕭蘅は復讐を果たした後、めでたく結婚し・・このあたりで終わりでも良かったのではと思ったのですが・・。
このあと蕭蘅は国の安定のために北の戦地へ赴くのです。亡き父親の龍武軍を率いて。
この北での戦いで文紀と陸璣が死んでしまったのは、もうがっかり。とっても不満が残るところです。二人がとても良かったのでこの戦死には怒りにも似た感情が湧きました。(笑)
復讐劇なんだから、この北の戦いは端折っても良かったでしょ?と思ったのですが・・。
最後の蕭蘅がめちゃくちゃカッコいいんですよ!惚れ惚れしました。あ〜彼のための最後の戦闘シーンなんだなと思いました。ドラマを通して一番の見せ場?目玉と言ってもいい、とにかく見応えありました。
こんなにカッコいいんだからもっと早く甲冑をまとわせての戦うシーンが欲しかったです。この蕭蘅を見て、それまでの物足りなさが一気に消え去る感じでした。(単純・・笑)
そして薛芳菲と蕭蘅のこの一時の別れがあるからこそ、ラストは余韻の残るものになりました。
蕭蘅でもあの場面で更なる多勢に一人立ち向かってどうなんだろう・・白馬だったし・・数年経っていたような感じもあるし・・。戦死したという見方も情緒的で良いのですが、私は生還したんだと思っています。
好きに解釈してくださいというラストでしたね。視聴者一人ひとりが作るラスト。ステキな終わり方でもありますが、モヤッとします。(笑)でもここで終わるからこそ良いのですね。
最後は弓まで引くパーフェクトな薛芳菲とどこまでもカッコよくて頼れる蕭蘅の二人の物語、最後は復讐劇だったということも忘れて、ゆっくりと育まれた強い絆、ラブストーリーだったなと思いました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。