11月9日にオーディブルは退会が完了したので、1作品を聞いたのみです。その後は図書館本です。
オーディブルに付けていた通し番号を図書館本にも続けて付けています。
【111~115】
111. 赤と青のガウン 彬子女王 ナレーター:川島悠希
Audible版『赤と青のガウン 』 | 彬子女王 | Audible.co.jp
未婚の女性皇族のうち、天皇の子や孫は「内親王」、それ以外は「女王」と呼ばれるのだそうです。
三笠宮家の彬子さま プリンセスの素顔 | NHK | WEB特集 | 皇室
話題の本で、 彬子女王殿下がお書きになったご自身のオックスフォード留学記です。
まず文章が簡潔で聞きやすかったです。堅苦しい表現はないので、自然と親近感も湧きます。
皇族方の世界、昔と今はでは多少の違いがあるでしょうが閉ざされた世界という印象ですし、やはり想像が出来ない部分があります。
学校や日常の生活はどんな風なんだろう・・それをチラッと見るような楽しさ、面白さもありました。
ここからは図書館本です。
112. 烏に単は似合わない 阿部智里
一度オーディブルで挫折しました。名前や名称が分かり難く、物語の世界に入り込めなかったからです。
文字で読むと理解も出来てとても面白く読むことが出来ました。人間の形はしているけれど元は烏というファンタジーで、いざという時は烏に姿を変え空へ・・この設定もあっておのずと壮大な世界観が広がります。
飽きさせないテンポの良さもあって最後までサクサク読めました。そして思いもかけない展開で私も騙されました。
でも、何故この題名なのか分からなかったのですが・・。そして烏が苦手な私はそんな理由で申し訳ないけど2作目を読む気持ちにはなれませんでした。
113.熱帯 森見登美彦
とても不思議な物語でした。始めはミステリーのように読み、次々に出てくる謎に迫る様子が面白かったし、緊迫感もありワクワクしながら読んでいました。
リアリティが全く感じられない本当のファンタジーになると、訳が分からなくて興味が薄れてしまいました。そしてこのファンタジー部分がとても長いのです。
正直しんどくて途中離脱しそうでした。何か自分が試されているような気持ちにもなりました。(笑)
「熱帯」という小説は何なのか結局はこれから幕が開くという所で終わっていて、この先もずっと続く迷路に入り込んでしまったような不安な気持ちにさせられました。
それもあって第4章以降この本と対峙している数日は寝つきが悪かったです。(笑)
先の見えない物語・・まるで一人一人の人生のようたど思いました。
この本を読んで思ったこと・・本を読むには最良のタイミングがあるんだろうという事。そのタイミングも一人一人違うと思いますが、私がこの本をもっと若い時に読んでいたら、心底魅了されたかもしれないし違った刺激を受けていただろうと思ったりしました。
とにかくインパクトの大きな作品でした。
114.人生最後の食事 デルテ・シッパー
小説だと思って読み始めたのですが、違いました。
ドイツのTVジャーナリストがホスピスで働く専属シェフに密着取材して書き上げたドキュメントです。ノンフィクションなんですが、短編集のようで読みやすかったです。
ホスピスという特別な場での入居者たちへの向き合い方を見ても、シェフの心の強さを感じました。なかなか出来ないことだなぁと。でもその強さはきっと愛から来てるんでしょう。
出来れば私も父母が生きているうちに読みたかったです。
美味しそうなお料理がたくさん出てきますが、外国の料理だけに実感がわかないものも多く、それが少し残念でした。でも最後にお料理の紹介も載っていました。
115.風が強く吹いている 三浦しをん
箱根駅伝を目指す10人の話。まったくの素人もいて無謀だなぁと思いながらも、頑張れって応援しちゃうような内容です。
10人それぞれが個性的で魅力あふれる人物に描かれていて楽しい内容にもなっています。あのノリで箱根目指しちゃうのも驚きでしたが、なんやかんや言いながらも走る彼らは素晴らしかった。
最後はずっと泣きながら読んでました。
何かに夢中になっている姿は眩しいです。最高の思い出だろうし、うらやましく思いました。
小説ですから、もっとドラマチックにともおもいましたが、楽しく、面白い作品でした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。