【105~110】
105.じい散歩 藤野千夜 ナレーター:松本章太郎
Audible版『じい散歩 』 | 藤野 千夜 | Audible.co.jp
高齢者の日常、なにか劇的な事が起こるわけではないけれど、それでも色々ある・・楽しく聞きました。ただ昔の回想も多かったので、高齢者の毎日を綴ったものと思っていた私としては誤算でした。
共感したり、笑える所もあって軽く聞けました。
106.ツミデミック 一穂ミチ ナレーター: 馬場蘭子
Audible版『ツミデミック 』 | 一穂 ミチ | Audible.co.j
評価も高いですし直木賞作品という事で選びましたが、心には響きませんでした。明るい内容でもないですし、私としては期待外れでした。
時代の流れというか新しい感覚なのかもしれませんが、出てくる登場人物が好きになれなかった。
こんなこともあるだろうなとは思う内容だったので、リアリティがあって面白いと感じる方もいるでしょう。短編なのでなんとなく聞くにはいいかもしれません。
107.護られなかった者たちへ 中山七里 ナレーター:山口恵
Audible版『護られなかった者たちへ 』 | 中山 七里 | Audible.co.jp
ミステリーとして面白く最後まで聞きましたが、生活保護というテーマで重かったし、聞き終わった後にいろいろと考えさせられました。
これが今の日本の実状だと思うとやりきれないですし、怖くなりました。それでも読んで(聞いて)良かったと思いました。
108.路 吉田修一 ナレーター:宇田川紫衣那
Audible版『路 』 | 吉田 修一 | Audible.co.jp
NHKのドラマを見ましたが、原作は読んでいなかったなと思い選びました。
ドラマとは大きく違う部分、春香とエリックの出会いのエピソードがドキドキするような出会いだったんだと知ってちょっとビックリしました。
やはり原作の方がグッと心に迫るものがあり、それでも台湾のゆっくりと流れる時間も感じられて素晴らしかったです。
ドラマもとても好きでしたが、やはり原作の方が奥深く感じましたし、余韻も残り素晴らしかったです。
109.アメリカン・マスター・ピース 古典篇 柴田元幸(編訳) ナレーター:柴田元幸
Audible版『アメリカン・マスターピース 古典篇 』 | 柴田 元幸(編訳) | Audible.co.jp
翻訳家の柴田元幸さんの選りすぐりのアメリカ古典小説が数編収められています。さらにナレーターも柴田さんでした。
失礼ながら、プロのナレーターではないのでどうかな?と思っていましたが、自分が読んでいるような感覚で進むのがとても心地よかったです。聞き取りにくいと言う事もありませんでした。
エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」、中学生の頃に読みましたが、こんなに硬い文章だったんだと驚きました。
中には退屈な感じの作品もありましたが、有名な作品ばかりを一度に読むという事もないので、オーディブルで気楽に聞けて良かったです。
一番最後(ボーナストラック)の作品が印象に残りました。
110.存在のすべてを 塩田武士 ナレーター: 蒼木智大
Audible版『存在のすべてを 』 | 塩田 武士 | Audible.co.jp
30年前の誘拐事件の真相を再び追う新聞記者を中心に展開する物語です。ミステリー仕立てになっていますが、ミステリーとして聞くと長く感じるように思います。
人間ドラマ、家族のドラマと考えたほうが良いでしょう。最後は号泣でした。
ナレーションは女性の部分が気になりましたが、全体的には聞きやすかったです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。