5月のオーディブル。
5月はなかなか嵌れるものに当たらず、途中で挫折した作品が多かったです。ここにきて、物語がというより声に馴染めずリタイアというのもありました。
Audible版『後宮の百花輪 : 1 』 | 瀬那 和章 | Audible.co.jp
面白いです!中国の後宮をイメージして聞きました。
北狼州の來梨姫の侍女となった明羽が後宮での事件を解決していくというミステリー仕立てになっています。
明羽は古い道具と話ができるという不思議な声詠みという能力を持っていて、ファンタジーの一面もあります。
後宮の話なのでそれぞれ違う魅力を持った美女達がたくさん出てきてますが、皇帝やイケメンのエリート官僚・李鷗なども登場して、想像を膨らませながら楽しく聞くことが出来ました。
明羽が仕える來梨姫は始めは子供のように頼りなく、後宮の中では負け戦のように思いましたが、最後は意外にも芯の強さを見せて胸のすく思いでした。
明羽と李鷗の今後の関係も気になり、続きが楽しみです。サクセスストーリーのような展開になるのかな?と思ってます。
Audible版『ぬしさまへ 』 | 畠中 恵 | Audible.co.jp
「しゃばけ」シリーズの2巻です。
相変わらず面白い。短編になってるのでサクッと聞けました。
手代の仁吉の片思いの話まで出てきて本当に楽しかったです。そして、それが見事に若旦那の物語にまで繋がっているのに感心しました。
よく考えられたストーリーです。
ストーリーもさることながら、朗読も素晴らしい。
35.鹿の王1巻〜4巻 上橋菜穂子 ナレーター:荻野春朗
Audible版『[1巻] 鹿の王 1 』 | 上橋 菜穂子 | Audible.co.jp
現代にも通じる内容の壮大なファンタジーでした。
1巻を聞き終わって、続きが気になり一気に4巻まで聞きました。とにかく物語が面白いのでどんどん聞き進められます。
私はファンタジーには苦手意識があったのですがこの作品はとても面白かったので、ファンタジーといっても色々なんだろうと思います。
映像になったものより書籍やオーディブルなら自分の想像力で世界を作れるので、それも良かったのかもしれません。
登場人物が生き生きとしていて魅力的でした。ただ人物の名前や国の名前が覚えにくくて最初は苦労しました。人物相関図などがあると混乱せずに聞き進められると思います。
ウィルスとの戦いもタイムリーで興味深かったし、生と死、家族の愛や自然との関わり方などとても奥深く、いろいろと考えさせられました。
なにより情景がありありと浮かんでくるので、物語の世界が自然と築かれ自分もその中に入ったような感じ。感動しましたし、楽しかったです。
ナレーションも聞き取りやすく、物語のイメージに合っていました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。