仕事場の80歳のアルバイトのお爺さん(Tさん)。時々ですが、顔が会うと話しかけてくれます。気難しい感じはなく愛想のいいお爺さんです。
今日は何を言うかと思ったら「なんでこんな事しているのかわかんない」と。
「え?!仕事のことですか?」と私。
なぜだか急に「何で仕事してるんだろう」と考えてしまったらしいです。
80歳ならすでに家でのんびりしていても文句も言われない年齢ですね。まだ外に出て働いているなんてすごく立派だと思います。
Tさんの仕事は朝届いている本部からの手紙や書類を仕分けして各部署へ届けるという仕事です。失礼ながら、最近は動作も緩慢になってきたし、耳も遠くなってきたみたいですが真面目に働いていらっしゃいます。
「いつも尊敬していますよ、私は目指せTさんで頑張っているんですよ」と話したら、そうなの?と笑ってましたが、ちょっと元気がなかった。
「嫌なことでもあったんですか?」と聞いたら、最近色々と新しい方式が導入されてついていけないという話でした。
少し前に紙のタイムカードを止めてPCを使って出勤、退勤時刻を記録する新しい方法になったのですが、Tさんはうまく出来ず今でも旧式のレコーダーを使って紙のタイムカードを使っているそうです。
更に最近、労務管理を一括電子化するということで「クラウドハウス労務」というものが取り入れられました。そのため働く人全員がPCかスマホを使って自分の情報を入力する必要がありました。それもTさんは自分ではわからず、頼んで事務の人にやってもらったと言っていました。
そういうことが重なって自分が仕事を続けることがかえって迷惑なんじゃないかと思うようになったとか。そんな事絶対にないのですが、そう思ってしまう気持ちもわからないでもないです。
周りの人はそんな事思っていないのに、歳のせいで引け目を感じてしまうことはありますね。そして何かのきっかけにもう潮時かなって考えたり。
クラウドハウス労務は私もなんとか手続き出来ましたが、これは日々PCやスマホを使っているからだと思いました。スマホを持っていても電話をかけるくらいであれば、こういうことって難しいですよね。
我が職場では働く人の高齢化も進んでいるので、ただマニュアル渡してお願いしますではねぇ・・親切じゃないなぁと思いました。いつものことですけど。
私がいていいんだろうか・・仕事をしながら私も考えることがあります。こんなお婆さんでなく若くシャキッとした人が来てくれたらその方がいいんだろうなぁ思います。私も記憶力が鈍ってきたし、忘れることも増えて、何かミスするたびにそう思います。
逆にストレスを抱えながらココで仕事をする必要があるだろうか?と考えることもあります。この先何年生きられるかわからないですけど、20年は厳しいと思っているのでもう好き勝手にのんびりしてもいいんじゃないか・・。
でも仕事を辞めて一日中何もすることがなければどうしたら良いのでしょう。私にはすごく難問。
だから、たとえ数時間でも働いてお金になればありがたいです。私にとって収入があることは安心感に繋がりますので、今働かせてもらえていることに感謝しています。
そんな風に思ってこの先もやっていくつもり、もう少し。
時々反抗しつつ、腹立てつつ・・(笑)。でも80歳までは無理だなぁ。
Tさんも時間が経ってすこし落ち着けば、また大きな笑い声聞けるかな。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
くよくよしないで。
では、また。