ふくみみdiary

   一緒に楽しく

早いけど、母の日の思い出

母の日のプレゼントにどうですか?というようなDMが届くようになりました。 お菓子やお茶、花、サプリまでいろいろ。

私は母が亡くなっていますので贈る相手がいませんし、私自身は子供もいないのでもらうアテもありません。あ、天国の母には白いカーネーションということでしたっけ?

同じカーネーションであっても色ごとに異なる花言葉を持っています。
赤いカーネーションは「母への愛」、ピンクは「感謝」、青は「永遠の幸福」
また、白いカーネーションは「私の愛情は生きている」、「尊敬」の意味が。

(日比谷花壇さんより)

亡くなった母へ「母の日参り」を。亡き母の仏壇に添えるカーネーションについて

私の家では子供の頃から誕生日も含めて記念日になにかするという事はあまりありませんでした。誕生日にケーキを買ってお祝いするとか、クリスマスにプレゼントをもらうだとか・・。 

プレゼントをするにしてもなんでもない日、気まぐれ的なもの、あるいは旅行のお土産くらいでした。

だから母の日も父の日も例えばご馳走を作るとかどこかへ食事に行くなんてことはありませんでした。

父はともかく、何かプレゼントしても母はあまり喜びを大きく表現しない人でした。もちろんお礼は言うし、そこそこ笑顔でしたが。

私は形だけでももっと大げさに喜べばいいのにと思ったりしたものです。心の中では喜んでいたのだとは思いますが・・。

そんな感じなので母の日だからといってプレゼントなどしたことなかったのですが、一度だけカーネーションの花束を贈ったことがありました。

奮発して都内のホテルに入っている花屋で買いました。赤ではなく濃いピンク色のカーネーションを選び、たしか5000円で作ってもらいました。どのくらいの花束になるのか見当もつかなかったし、お店の人からも何もアドバイスはありませんでした。

出来上がった花束がものすごく大きかった!持って帰れるのか不安になるほど、両手で抱えて顔が隠れちゃうほどでした。電車に乗っても、バスに乗っても注目されました。もちろんその日は母の日だったので、見た人にはその花束の意味はわかったはず。

歓声を上げている人もいました。心のなかで「そうだよね、普通はそういう風に歓声上げるよね」なんて思いながら帰りました。

私が玄関を入り母はその花束を目にした瞬間、まさに歓声を上げました。「わぁ〜どうしたの?こんなにたくさん!お母さんに?」
すっごく喜んでくれて、むしろ驚きました。(笑)

それから母はいそいそと花瓶を出していろいろなところに飾ってました。機嫌が良かったのか?赤ではなくピンク色が気に入ったのか?わからないけれど、初めて母が体中で喜んでいるようで私もすごく嬉しかった。

それまでもスカーフだとか手袋だとか贈った事はあったけど、こんなに喜ばれたのは初めて。花は特別だったのかしら。

今ならスマホで記念撮影するところですが、その頃は携帯もなかったし、その時の笑顔を残しておけなかったことが残念。まぁ、私の記憶の中にはあるから・・。

花束をもらうとうれしいですよね、自然と笑顔になる。どうしてかな?

お菓子のDMを見てそんな母の日のことを思い出しました。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

穏やかな一日を。
では、また。