先日オーディブルで聴き終わった本の整理について書きました。
その後考えた結果、スマホに頼らずブログに備忘録として残すのが良いように思いました。スマホの「お気に入り」に仕舞うといっても、そこにどんどん溜まるのではまたどうしようか悩むようになると思ったからです。
ブログで記録を残し続けられるのか不安でもありますし、その前にオーディブルをどれだけ続けられるかという問題もあります。
それでも、とりあえず昨年12月に聴いた本を記録します。
◆爆弾:呉勝浩 ナレーター:星祐樹、品田美穂
都内に仕掛けられた複数の爆弾。警察と容疑者との心理戦、爆弾を探し命を守る戦いを描くサスペンスです。
評価が高かったので聴きましたが、ただひたすら気味が悪かった。(笑)
スピード感はあってどんどん聴き進みますが、内容は面白いとは思えませんでした。
ナレーションは登場人物の個性を引き立てていて素晴らしかったのですが、ちょっとコリ過ぎかなとも思いました。おそらく書籍を読んだときは別の感想になるような気もします。声でイメージが固定されてしまって想像力が働きませんでした。
その場の情景がイメージ出来ない点も少し物足りなさを感じました。私にはスピード感あり過ぎだったのかもしれません。
池井戸潤作品なので、間違いないです。本当に面白かった。(ドラマは見ていません)
ラグビー部アストロズの成長や活躍を応援しながら作品に入り込み、何気なく織り交ぜられる企業間の戦いにもハラハラしていつものように楽しませてもらいました。
ナレーションも強弱があって一人ひとりの思いが伝わってくるようで素晴らしい。試合の場面では広いフィールドもぶつかり合う選手達も目に見えるようでした。迫力もある展開も、聴き終わった後の爽快感も素晴らしいです。
池井戸作品がなぜこんなに面白いのか本当に謎です。(笑)長編ですが、あっという間に聴き終わりました。
高校生の時読みましたが、その時はよく理解出来ていなかったはずと思い聴いてみました。短い作品なので、長編を読んだ後の気持ちのリセットに丁度よかったです。
この作品は違うナレーターでいくつかありましたので、サンプルを聴いてこちらを選びました。
プライドが高いために自分の今の地位が不満で詩人を目指すも上手くいかない・・そして内にこもり過ぎたせいか人間でもなくなってしまう・・なんとも哀れで悲しい物語です。
人間の苦悩や弱さを描いています。
自分が正しく評価されていないことに憤り、自信過剰で才能を磨くこともせず、その反面自分の力不足を知られるのではと怖くて人を遠ざける。
自分を過信しプライドだけで突き進み、自分自身を見失ってしまった哀れさ。虎になってしまってもなお、自分の詩をまとめてほしいと望む姿が本当に痛々しい。
でも、この気持はわからないでもないです。
聴き終わって重くのしかかるような作品です。色々と考えさせられるし、何度も読み返し理解を深めたいと思う作品でもあります。
その他10月、11月に聴いた本
書籍で読んでいた頃とは比べ物にならないほどたくさんの作品を聴きました。オーディブルの力を実感しました。
これから聴いた後はこの場を借りてなるべく記録していきたいと思っています。
どうぞ悪しからず。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
楽しい時間を。
では、また。