ふくみみdiary

   一緒に楽しく

本棚はもうきっと埋められないけれど

今週のお題「本棚の中身」

父の書斎だった部屋には天井まで届く作り付けの本棚があります。
仕事柄、書籍やカタログ類、辞典が多かった父のためですが、生前はぎっしり詰まって更に部屋の外にあふれていました。殆どが専門書といっても良いものだったので、私が手に取ることは稀でした。百科事典、広辞苑など大型本も多く重くて移動することさえも一苦労のものが多くありました。

父が亡くなってから全て業者に引き取ってもらったので、今本棚はほぼ空の状態です。残した本はほんの数冊でした。大量の本が無くなってスッキリしたと思う反面、やはり寂しい気持ち、後悔の気持ちもありました。父の死を実感するような気分になったからです。

そのため、一時期は少しずつ私が本を増やしてこの本棚を一杯にしようと思ったりもしていましたが、今は物を増やしたくないのでその気持ちも減退しています。6列もある本棚を本で埋めようなど私には端から無理なことなのです。

 

一昔前は本といえば紙のものでした。辞書も事典もそうですね。でも今は電子書籍で小説を読む方も多いと思います。言葉を調べるのもインターネット、国語辞典を使う人ももういないでしょう。

今は私も何か調べる時はインターネットに頼っています。すぐに簡単に調べられるのは便利ですが、記憶に残りにくい気がします。(歳のせい?)
そして、電子書籍にいまだ馴染めず依然と紙の本を好んでいます。紙の本のほうが読んでる感が強いと思います。

今、本棚はこんな風に少しだけ本が並んできました。

本を眺めて見ました。買っても読みきれなかった本もあります。大好きで何回も読んだ本、一度は処分したけれどもう一度読みたくて再度買った本。

昭和に発行された古い本も何冊かあるのですが、昔の本の字は小さくて読みにくいですね。というより私の目が老化したからでしょうか?字体も違いますよね。

最近は書店に行くことも少なくなりました。書店へ行って手にとって本を選ぶことがかつては楽しみでした。でも最近は目的なく行くことはなくなりました。

大量の本の中から自分の好きな一冊を選ぶというのはおそらく大切な感覚?や思考を育むことだと思うし、新しい発見もあり楽しいのですが、当てもなく書店をぶらつくというのが最近は疲れてしまって・・。

今はネット書店で本を買うことが多いです。

若い頃は敬遠していた古本もネットショップで買うようになりました。新品かと思うほどキレイなものもあります。最近の古本は往々にしてキレイな状態です。

ただ、ネットで買う本は失敗も多い。書評とか口コミを参考に買うのですが、やはり自分には合わない場合もあり、3ページくらい読んでそのまま本棚へ行くことも。多くの人から高い評価を得ている本でもそういうことがあります。手にとって書き出しを読んでから決めるのとネットで買うのとは違います。

古本は読んでいると稀に前の持ち主のメモ書きや小さなマークを見ることがあります。

ほんのちょっとのことなら、私はそれほど不快には思いません。むしろこの本を確かに誰かが読んだ、そして引き継がれた事実がわかって感動します。どんな人が持っていたのかなぁと考えて不思議な気分です。どうしてここに印を?と思ってその人の思いを想像したり、感じたりすることもあります。

やはり本をゴミにしてしまうのは勿体ない。ニュースで本の譲渡会というイベントを見ました。すごく良いと思いました。売るのはちょっと、でも捨てるのもちょっと・・。

誰かに喜んで読んでもらえるなら手放しても悲しくない。
そう思うと父の持っていた本は私にはどれも「宝の持ち腐れ」だったので、誰かが役立ててくれていたら、大切にしてくれていたら本望です。父も喜んでいると思います。

 

いまや私のものになった本棚の中でおすすめしたいのはこれ。

大好きで3回読みました。
初めて読んだときは絶対にドラマになるだろうと思って、勝手にキャスティングしたりしていました。楽天という国が出てきます。😄

楽天ブックス: 青狼記 - 楡周平 - 9784062101226 : 本

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

ときには大きく羽を伸ばしましょう。
では、また。