枕元に置いている本の一つに「超訳 ニーチェの言葉」があります。
寝る前にバサッとテキトーに開いたところを読む偶然を楽しんでいます。
前から順に読むのではなく開けたところを読むようにしているので、つい同じ言葉を何回も読むことになったりします。
でもその時の私の心の状態を知っているかのように慰めたり、諌めたりする言葉に出会うので、なんだか天の声のような気もしています。
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良く開くのが051の「いつかは死ぬのだから」です。
行き詰まって悩んでいたりする時、気持ちが尖っている時にこの言葉に会うと、あぁこんな事している場合じゃないなと思い、肩の力が抜けて気が楽になり慰められます。
051 いつかは死ぬのだから
死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。
いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。
時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。(略)
『力への意志より』
誰もが死からは逃れられないし、またいつ最後が訪れるかもわからない。だからこそ一日一日を大切に生きるべきでしょう。いつも不機嫌では損ですよね。
今を明るく一生懸命生きようということです。
他にも「そうだよね」「確かに言う通り」と感心してしまう言葉ばかりが次々と出てきます。核心を突く言葉が次々と。そして考えさせられます。
読みながら本当にニーチェという人の洞察力に驚きます。ニーチェが生きていた時代も現代と同じような悩みや葛藤が溢れていたんだろうと思います。人間の心はあまり進歩していないようですから。
もう一ついつも私を平常心に戻してくれる言葉。
003 一日の終わりに反省しない
仕事を終えて、じっくりと反省する。その一日を振り返って反省する。(略)たいていは、不快で暗い結果にたどりつく。(略)単に疲れているからだ。(略)
『曙光より』
実はこの言葉を始めてみた時は笑ってしまいました。私はいつも寝る前にその日を振り返りがちだったからです。そして、あれは失敗だったなぁとかあの人まだ出来なかったなぁとか考えたりしていました。でも、ニーチェはわざわざ振り返って暗い気持ちになるのは疲れているからだよ、疲れている時は休みましょうと言ってくれます。すごく優しさを感じます。
理解するのは難しいと思っていたニーチェですが、この本のおかげで身近に感じることが出来ました。哲学ですから本当はもっと奥深いものなのだろうとも思いますが、スッと心に入ってくる言葉ばかりで私にとっては癒やしになっています。
つい、くよくよしがちな方におすすめの一冊です。いかがですか?
最後まで読んでくださってありがとうございます。
寒かった冬をもう忘れてしまいました。
では、また。