かつて手編みするのが趣味でした。ずいぶん長きに渡っての趣味だったので、手編みのニット類はけっこうたまっています。
でも、もう着ないんですよ・・昔の糸はやはり重い。もう捨てようと思いその前に記念撮影。捨てるつもりで出したのにカーディガンなら家で着るかも・・なんて思ってまた引き出しの中へ。踏ん切りのつかない私でした。ふぅ〜・・。
編み物は複雑な模様を編むのが好きだったので、当然使う糸が多めになり重く出来上がっています。
私は色を変えて模様を作る編み込みが苦手だったので、写真のような単色の模様編みのものばかりです。
それにしても、当時は根性があったなぁ（笑）。今なら気力が続きそうもありません。結構肩も凝るし、目も疲れます。
でも一心不乱に手先を動かして時間を忘れるので気分転換にもリラックスにもなっていたかも。
もう昨年の事になりますけど駅前の手芸屋さんに立ち寄った時、毛糸など編み物用の糸がすごく少なくてびっくりしました。色もですけど、糸の種類が少なかった。
今は毛糸もネットショップで買うのでしょうか。それとも手編みのニット自体が今は流行らないのでしょうか？
その昔同居していた叔母が編み機を持っていて、ざっざと左右に取っ手を動かすとキレイに模様が出来るのが不思議で飽きずに見ていました。面白くって私もやらせてもらったことがあります。簡単に模様編みができて凄い機械だと思いました。
そんな思い出も手伝って編み物が好きになったのかもしれません。今は素敵なデザインのニットが編める手芸の本もありますから、オシャレなものが出来上がります。たった2本の棒と糸で着るものが出来るのですから凄いと思いませんか？
なんでも自分の手で作るというのは楽しいですよね。
そう言えば一度だけ手編みのセーターを代行で編むというバイトをしたことがあります。クリスマスだったか恋人へのプレゼントを手編みでという設定で、依頼主の代わりに編むということでした。なんだか詐欺の片棒を担ぐみたいな感じですが、友人の紹介で一枚編むことになりました。銀座の毛糸屋さんでのバイトでしたが、割と注文があったようで、それも驚きでした。
注文はマフラー、手袋、セーターなど様々で・・事前に編んだものを見せて下さいと言われて持っていきました。で、セーターを編むことに。
条件は依頼人の選んだ糸とデザインで編むことと、あまり上手に編まない事でした。（笑）
編み物得意でしたから問題ないと思いましたが、もちろん納期が決まっていて結構苦しかったんです。確か一週間もなかったような・・寝る暇も惜しんで必死で編んだ記憶があります。辛いバイトでした。(^_^;)
仕事と趣味は違いますね。
あのセーターどうなったかな？喜んでくれたのかしら？
私の編んだセーターを知らない人が着るなんて不思議な気分でした。仕事と割り切って編みましたけど、少し罪悪感も・・。
今は手芸屋さんも少ないし、編み物を教える教室もないし、手編みする人が減っても仕方ない状況ですね。興味を持つ人も少ないのでしょう、ちょっと寂しい気もします。
私もこの先編み針を持つことはもうないだろうなぁ。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
週末はゆっくり休みましょう。
では、また。
