「まだ、慣れない30歳」 原題: 아직 낫서른 2021年 KakaoTV(Web)
★★★★☆
韓国のウェブコミック『85年生まれ』をドラマ化したもので、CNBLUEのカン・ミニョク除隊後復帰作です。
仕事や恋愛を通して、まだ大人になりきれていない30歳を描いた物語。韓国ドラマとしてはとても短い作品で箸休め的にさらっと見られるところも良かったし、共感出来るところもたくさんありました。
展開のスピードもちょうどよく落ち着いて楽しく見られました。コメディタッチのところも多々ありましたが、ラブコメとは感じませんでした。
画像:newscj.com
ソ・ジウォン(チョン・インソン)=人気web漫画家
イ・スンユ(カン・ミニョク/CNBLUE)=出版社企画制作チーム代理
チャ・ドフン(ソン・ジェリム)=映画監督
ホン・アヨン(チャ・ミンジ)=カフェ&パブ「エリア」を経営
イ・ランジュ(ハニ)=アナウンサー
ヒョン・ジュニョン(ペク・ソンチョル)=俳優志望の24歳
ジウォン、アヨン、ランジュは高校時代からの親友で30歳。仕事や恋につらい思いも経験した。
ジウォンはweb漫画家として人気も高く仕事に打ち込む日々だったが、新しい編集担当者として中学時代の初恋相手イ・スンユが現れると心が揺れまた恋を期待してしまう。
アヨンの前には自分を裏切った元カレが現れて消し去りたい過去に引き戻され、ランジュは見合いで代わりに来た年下男子に懐かれて戸惑う。
3人の女性の日常を共感シーン満載で描くちょっぴり泣けるラブストーリー。
以下ネタバレあります。
私も20代の頃、30歳になれば素敵な大人の女性になれるものだとばかり思っていました。でも、全く変化はなくそのままで・・。自分は大人になった実感が薄いものの、仕事では後輩も出来て立場が変わり焦りや不安も感じたものです。
このドラマでも30歳女性の心の揺らぎをいろいろな角度から丁寧に描いていました。
私はカン・ミニョク目当てで見ました。CNBLUEでデビューした頃と比べるとずっと大人になって感無量です(母目線)。こういう役を選ぶようになったのかと俳優としての彼もますます楽しみになりました。
でも彼の演じたスンユはどっちつかずではっきりしない、女から見れば腹の立つ男です。でもジウォンの決断も性急過ぎたような気がしました。スンユも恋人がいても不思議ではない年齢、よくあるパターンだと思ったのですが韓国ではまだ気になるところなのでしょうか。
スンユとジウォンが結局うまくいかなかったのは、お互い思いが強すぎて臆病になってしまったからではないかなと感じました。もっと素直に自分の気持ちをぶつけられればと思うと残念でなりません。でも、それがうまく出来ないのが30歳?
煮えきらないスンユと対照的だったのは、ランジュを追いかけるジュニョン。怖いもの知らず?猛烈アピールの24歳。ドラマでは勇気ある年下男子が多いです。強引過ぎると思えば、そっと見守る優しい姿も見せて本当にランジュのことを好きなんだなと思わせてくれました。可愛くって頼もしいジュニョンでした。ジュニョンが24歳というのもポイントのような気がしました。
ランジュは論理的で彼女の言葉にかなり共感出来ましたし、こういう友人がいたら心強いなと思いました。
- 寝た翌日に相手を不安にさせるような男はろくな人間じゃない
- どんな別れでも段取りとマナーが必要
こんなことをスパッと言えるランジュはカッコいいです。
前半は胸キュンシーンもたくさんあり、ストーリー展開への期待もあって楽しく見ていましたが、中盤以降は辛く苦しい気持ちにもなりました。
最後は少し物足りなさも感じましたが、ドラマチックな最後ではないことがむしろこの作品の奥深さを感じさせました。
気軽に楽しめるわりには考えさせられたドラマでした。
画像:m.joynews24.com
ペク・ソンチョル(백성철) 1999年3月10日生 全羅南道順天市 185cm
2019年にモデルデビュー。その後5つのミュージックビデオに出演。自分の魅力は「純粋さ」、そしてファンたちからはバンビというニックネームをもらったそうです。
週に2回はパックをして、スキンケアもしっかり。
ドラマではイ・ヨンエさんとも共演しました。俳優として着実に幅を広げている期待の星です。今後の活躍が楽しみです。
marie claire(韓国) 2021年11月号
백성철과 함께한 마리끌레르 11월호 화보와 인터뷰|마리끌레르
最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、また。