ふくみみdiary

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シニアの就活って今はどうなんでしょう〜副業探しの思い出

以前都内で働いていた時に一緒に仕事をしていた後輩から手紙をもらいました。65歳になったので、区切りとして今の仕事を辞めましたというご挨拶の手紙でした。

そして新しい仕事を探しているそうです。70歳までの継続雇用枠もあったので悩んだけれど、全く違うことも経験してみたいと考えたそうです。就活しているがなかなか難しく四苦八苦していてる、最近は派遣登録も視野に入れ始めたということでした。

とても真面目で誠実な仕事ぶりで仲間からの信頼も厚い人でした。この先もうまく行くといいなと思いました。

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彼女の本格的な就活とは比べ物にならないのですが、実は私も7年ほど前に就活をしたことがあります。副業を考えてのことです。

私は母が亡くなってからパートとして6時間勤務の仕事を始めました。当時は仕事を離れてブランクが長かったのでフルタイムで働く自信が持てなかったのです。

でも暫く経つと病気でもないのにのんびり仕事をしていることに罪悪感を感じるようになり、もっと働かなくちゃと思いました。そして6時間勤務が終わった後に3〜4時間のアルバイト、パートを別に探すことにしました。

とにかくもっと働かなくなくてはいけない、このままじゃ駄目だという考えにとらわれて、今思えば少し精神的におかしかったのかも。(-.-;)

もう60歳になっていたし、誰かのツテがあるわけでもないので思うように行くわけがありません。職種も選り好み出来ない状況でした。

ケーキ屋さんやら歯科の受付、ドラッグストア、工場の社員食堂など時間が見合うところは電話での問い合わせを試みたのですが、最終的に年齢で躓きました。

お店のイメージとか体力的な面でシニアではちょっと・・と言うのも理解できるのですが、年齢の話になると急に声の調子が変わるのはかなりショックでした。

今は「その年令ではお断りします」とは言えないので、いろいろな口実(たぶん)で断られました。途中まではすごく良い感じに進んでいたのに、急にすでに一人ほぼ決定の人がいるとか、あるいは後で電話しますと言いながら結局梨の礫とか・・。なかなか面接までには至りませんでした。

いくつかシニア向けという求人にもあたりました。こちらは求人内容に偽りがあったり、緊急要員で月に何日仕事があるのかはっきりしないとか・・がっかりでした。たまたまだったのでしょうが、驚くことばかりで違う世界のようでした。

シニアが仕事を探すってこんなに大変なのかと思いました。

しかし、私も副業として探していたので条件がありましたから尚更難しかったのでしょう。何より私の認識が甘かったのです。温室育ちでした。

もちろん私も一兵卒から始める気持ちでいましたし、仕事内容についてもこだわらないようにしました。

それでも、まずシニアをどんどん受け入れると言うところがそれほどあるわけではないということです。こちらが覚悟を決めて臨んでも実際には希望通りの再就職は難しいと思われます。

確か1ヶ月位頑張って探しましたが、思うような仕事は見つからず結局副業は夢と消えました。

今では笑い話です。ただの大騒ぎでした。

でもその時は現実の厳しさを突きつけられて愕然としましたし、あまりに気楽に考えていた自分にも腹が立ちました。

でもこの事があったせいで、いままで私はなんて恵まれていたんだろうと感じましたし、今の仕事を得られたことも感謝でした。

私のこの副業就活はうまく行きませんでしたが、やってみないとわからないことがある、自分で積極的に行動したからこそ得られた経験でした。

 

今は70歳まで働くということが普通になりつつある時代です。でもどうぞどうぞと受け入れてくれる場がどれだけあるのでしょう。

生涯働こうと思うならば、やはり早いうちからその意識をもって自分を磨き力を蓄えておかなくてはいけないのでしょうね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

めげずに前に進みましょう。
では、また。