ふくみみdiary

   一緒に楽しく

久々の友人からの電話は悲しいお知らせだったけど声が聞けて嬉しかった。

本当に久しぶりに友人と電話で話しました。

とても仲の良かった友人ですが、 何故か少し疎遠になっていました。LINEのやりとりでもあまり返信が来なくなって、きっと忙しいんだろうなと思いながらもうすでに3年近く経ってました。

ほんの少しだけ、私が何かしちゃったのかな、嫌われちゃったかなとも思っていました。

年賀状のやりとりはしていましたが、本当にそれだけ。私もしつこく追いかけないほうなので、思い出すことはあっても連絡することはなかったのです。

そんな彼女から連絡があって、電話で話すことになりました。ただ「電話していい?」というLINEが来たのです。

声を聞いて全く変わっていないと感じたし、もちろんわだかまりのようなものもなかったので、久々に話ができること嬉しかったです。

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彼女の話は悲しいお知らせでした。

お母様が亡くなったそうです。それも突然に。どこからかバイ菌が体の中に入って、それが脳に行き倒れられたとか。92歳という高齢のため手術はしないと決めて3日後に息をひきとられたということでした。

親が亡くなる・・私達はそういう年齢です。

なんと、旦那様も病気で入院中ということで、今は家に一人だそうです。「そんなに広い家ではないんだけど、ガランとして寒い」と言っていました。どうしてか泣けないとも言ってました。

私に電話しようと思い立ったのも、よっぽど寂しかったからだろうと想像します。彼女は一人っ子なので、話す人というと私くらいだったのかもしれません。

彼女もずっとお母様と一緒に暮らしていたので、その喪失感を思うと、胸が痛くなります。いろいろな思いが心を行き交う時期ですから気持ちは不安定ですね。

私も突然に母を亡くして、それから一人暮らしになりました。
その時は私も家の中に人の気配がないことがすごく辛かった。後悔もたくさんあって、自分を責めたりもしました。

ただただ時間だけが過ぎていって、春が来て、夏が来て・・。そんな事がひどく悲しい。

私の場合は、しばらく経ってから友人2人が家に遊びに来てくれました。その椅子にすわったとか、このテーブルで一緒に食事をしたとか、他の人がそこに居たという記憶が私の中に入って、ようやく少し楽になりました。記憶が上書きされたというのでしょうか。

それまで母がいた場所に他の人の残像が重なり気持ちが楽になるなんて不思議です。

親を亡くすということはほとんどの人が経験し、でも皆乗り越えていくものです。特別なことではないようにも思いますが、人生の中で大きな節目になる事には違いありません。

親が亡くなると、やらなければならない手続きも多いし、考えなくてはいけない先のこともある。何もかもが始めてのことを悲しみの中でこなしていかなければなりません。

我慢強く一つ一つをやっていくしかありません。そういう事がすっかり終わっても心が落ち着くまでには、さらに長い時間がかかります。

彼女も突然そういう海に放り出されてもがいている最中でしょう。機関銃のように早口で喋る彼女に悲しさが溢れてました。

彼女には旦那様の病気のこともあるし、まだ大変なことが続くかもしれないですが、前だけを向いて進んで欲しいです。明るく凛とした女性ですから大丈夫だと思います。

私にできることは少ない。でも少なくとも私は同じ場所にいるということは伝えました。いつでもなんでも話していいよと。

本当はすぐにでも飛んでいってよく頑張ったと抱きしめたいけど、ちょっと距離がありすぎる・・。もどかしいです。

彼女も必要以上に心配されたり気持ちに触れられたりするのを嫌う人なのですが、マメにLINEして元気づけようと思います。

3年ぶりに話したけれど、やっぱり彼女は大切な友達でした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

一杯のお茶で慰められることもありますね。
では、また。