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中国ドラマ「半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~」感想〜不思議な世界感が心地よい

「半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~」 原題:司籐 
2021年   优酷、腾讯视频、爱奇艺

★★★★☆

原作は人気ネット小説家である尾魚の小説「半妖司籐」で、改編されウェブドラマとして制作、配信されました。中国でも高評価のラブファンタジーで張彬彬(チャン・ビンビン)の現代物ということで気になっていました。始めからストーリーが謎めいていて面白く、すんなりその不思議な世界に入り込めました。中盤で中だるみを感じたものの、景甜(ジン・ティエン)演じる司籐(スー・トン)が魅力的で、更に物語の切なさもあり最後まで楽しく見ました。登場する風景も世界感に合っていて素敵でした。

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画像:nimg.ws.126.net

司籐(スー・トン)=景甜(ジン・ティエン
秦放(チン・ファン)=張彬彬(チャン・ビンビン)
沈銀灯(チェン・インドン)=李沐宸(リー・ムーチェン)
顔福瑞(イエン・フールイ)=張亦馳(ジャン・イーチー)
丘山(チウシャン)=邵峰(シャオ・フォン)

若手建築デザイナーの秦放は婚約者とともに曾祖母の恩人を訪ねてダーナへ向かっていた。途中バスの中でダーナには植物が変異して生まれた苅族がいると聞くが秦放は笑い飛ばす。結局恩人には会えないまま事件に巻き込まれた秦放は車ごと崖下に落とされ体を貫かれてしまう。しかし彼の心臓から滴り落ちる血が100年もの長い眠りについていた苅族の司籐を目覚めさせた。司籐に命を救われた秦放は彼女から「今から私はあなたの主よ。従いなさい」と言われ嫌々従うことにするが・・。

中国ドラマ「半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~」 | 中国・アジアドラマ | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)

以下ネタバレあります。

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妖と言っても植物の妖と聞くとあまり怖さや気味悪さを感じませんでした。最後まで美しいラブストーリーでした。

とにかく司籐(スー・トン)がキレイ、陶器の人形のような美しさでした。わがままで女王様的なところもむしろ可愛らしく、前半は司籐に振り回される秦放が気の毒でもあり面白くもありました。

人間の生活を知らない司籐の不思議な行動は納得できましたし、この宇宙人的ヒロインに違和感は持ちませんでした。最初はドタバタ喜劇的な二人のやり取りが楽しかったです。司籐の自然に対する考え方も現代への提言とも言えます。

途中苅族と敵対する懸門との関係性が今ひとつわからず、また懸門達の関係性も私には難しかったです。急に登場人物が多くなって集中出来ませんでした。

秦放と司籐は次第に深く愛し合うようになるのですが、それぞれ自分の気持ちに気づいてからが切ない展開でラブストーリー色が強くなりました。

人間を信じられない司籐に優しく誠実に接し、そして全てを包み込むような秦放がとても素敵でした。こんなに優しい人に惚れないわけないですね。

それぞれが何度もこれで命が終わるのかという場面で、不思議な力で助かり、でも片方を助けると片方が・・つまり二人でこの世を生きることは出来ないようでした。

二人の気持ちが手にとるようにわかって感情移入も出来ましたし、辛く苦しい物語でした。じわっと心に染みて涙も誘うドラマでした。

最後は文句なしのハーピーエンドとは言えないまでも、これで良かったんじゃないかなと思える最後でした。

まさに連理の枝ですね。もう誰にも邪魔されない二人だけの世界です。幸せを願わずにはいられませんでした。

物語の面白さもさることながら、主演のジン・ティエンとチャン・ビンビンの存在感が光ったドラマでした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

では、また。