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韓国ドラマ「ウォッチャー~不正捜査官たちの真実~」感想〜息もつかせぬ本格派

「ウォッチャー~不正捜査官たちの真実~」 原題:왓쳐  2019年 OCN(韓国)

★★★★☆

ドラマですが、韓国映画を見ているようでした。ストーリーは展開も早く飽きることなく見れましたが、ちょっと複雑過ぎたような気もします。

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画像:OCN(韓国) 

ト・チグァン(ハン・ソッキュ)監察4班班長
キム・ヨングン(ソ・ガンジュン)警察署交通警察官
ハン・テジュ(キム・ヒョンジュ)弁護士

雨の夜、ヨングンは母親が殺害されるのを目撃してしまうが、浴室に隠れているところを父親の後輩にあたる刑事ト・チグァンに発見される。保護されたヨングンの前にはこの事件を担当する検事ハン・テジュがいた。
15年後、交通課警察官となったヨングンはスピード違反取締中に怪しい男と遭遇、逃げる男に向け発砲してしまう。このことで広域捜査隊から厳しい取り調べを受けることになったが監察4班班長となったト・チグァンに助けられる。更に検事から弁護士に転向していたハン・テジュと再会する。
そして忌まわしい過去を背負った3人は運命の糸に導かれ、警察内部の不正を捜査するチームで共に力を合わせることになる。
向かう先にある真実とは・・・。
息もつかせぬ心理サスペンス。

韓国ドラマ「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」|BS-TBS

以下少しネタバレあります。

ずっと緊迫感が続き息の詰まるような見ごたえのあるドラマでした。事件を通して警察内部の不正を暴くという、見張る側と見張られる側の心理戦が細かく描かれています。とても面白く見ましたが、私の脳が鈍っているのか?ちょっと目を離すとストーリーから置いていかれてわからなくなってしまい、ついていくのに一苦労しました。

とにかく事件の被害者、容疑者など人の名前も多く、特に後半では出てくる名前が 誰だっけ? なんてことも何度もありました。警察のホワイトボードによくある相関図みたいなものが欲しかったです。録画して一気見のほうが理解しやすいかもしれないです。

事件が解決すれば終わりということではなく、それに伴う警察官達の利害関係や力関係が反映されながら展開します。警察ってこんなに酷いところなの?と目を覆いたくなるほど。韓国の警察って相当病んているのかな、なんて思ってしまいました。ただその上に警察官を思うように動かす権力者がいるわけです。

ドラマの最後にはヨングンの母を殺した真犯人は誰?っていうところに行き着くのですが、まっすぐにそこに焦点を当てストーリーが展開するわけではなく複雑な迷路を進んだ先にその真実が見えるというちょっと今までとは違う手法で新鮮味もありました。

そして目を引くのはやっぱりベテラン揃いの俳優陣です。それぞれの登場人物が15年の歳月の中でどう変わってしまったのか、なぜ変わってしまったのか、ひたひた迫ってくる恐ろしさを感じられる素晴らしい演技でどの俳優さんたちも光っていたと思います。当然はじめは正義感あふれる警察官だったけれど、時が経っていろいろなものに巻かれ、染められてしまった・・悲哀も感じました。

韓国を代表するベテラン俳優ハン・ソッキュはト・チグァンを演じましたが、温和なようで凄みもある、本当に怖いのはこういう感じの人だなというのを見せてもらいました。ハン・テジュを演じたキム・ヒョンジュ、冷徹だけれど熱い思いを隠している、弱いけれど強い、そんな複雑な人物を好演しています。

そして、多くのベテラン揃いの中でソ・ガンジュンが浮いてしまわないか・・その考えは裏切られました。堂々と渡り合っていたし、なんか一皮むけて新しい境地に達したようでした。これから先がますます楽しみな俳優です。

毎回楽しみに見ていましたが、前述したように人の名前が多すぎる点、やっと犯人に行き着いても更に上に黒幕がいて、また更にその上にというちょっと複雑すぎる展開に疲れました。最後の最後でもまだ根っこは逃げてしまったようだし、そんなところが不満でした。でも勧善懲悪を好むのは日本人、このドラマの最後も韓国らしいなぁと思いました。