ふくみみdiary

   一緒に楽しく

台湾ドラマ 戦神~Mars 9

【第9話】零の泣く場所   ネタバレあります。

今日は聖の命日で墓参りがしたいが場所が思い出せないという零。そこへまたしおりが現れ「聖にいなくなって欲しいと言った自分が、聖を自殺に追 い込んだ」と打ち明ける。聖が飛び降りた学校の屋上で小さくなっていたしおりに、零は「聖が死んだのはしおりのせいじゃない。聖と自分は母親の浮気相手の子供。聖はそれを苦にして自殺したんだ」と慰める。学校を休んだ零を心配したキラが家を訪ねると、零は高熱を出して寝ている。ひとりにしておけないキラは夜通し零の看病をする。翌日、キラは聖がなぜ出生の秘密を知ったのかと零に尋ねる。零は自分が偶然に母親の書いたラブレターを見つけて聖に教えた、聖を殺したのは自分だと告白。聖の自殺で精神障害を起こしたこと、自分の中にはゆがんだ部分があること、弱い聖を守りたかったが母親の優しさを求められ困惑したことを零は打ち明ける。涙を我慢している零にキラは「樫野君も支えが欲しかったんだよね。我慢することない、泣いていいよ」と優しく抱きしめる。

 

出だしの部分で零の母親の記憶が出てきます。楽しい記憶ではないですね。零は記憶があいまいな部分があり、何とか思い出そうとしては苦しくなるようです。聖の死と向き合うのもつらい。しおりはまたまた自分勝手な言い分を!聖がいなくなったのに零も離れてしまったなんて言ってる!でも、しおりも自分が聖に言ってしまった言葉にずっと苦しんでいたんですね。

キラは熱のある零を一人にできず、お母さんに嘘をつきます。晴美の家に泊まると。忘れずに晴美ちゃんにも電話入れました。これ、すごく大事(笑)。その後、キラは零のお金でフライパン買っちゃうんです。自分のお金で買ったのではないということにちょっとビックリ。そのフライパンで零の為にオムライスを作ります。上手にできましたぁ!タコウインナーが9個ということは、ひとつつまみ食いしたのかな?キラちゃん。
料理をしているキラを、零は不思議なものを見るように見つめています。そして、うれしそうに食べる。こんな風に食べてくれれば作った人もうれしいですよね。零は手料理というものを知らなかったみたいですね。
でも、こんなに幸せそうなシーンの後は、零の告白で雰囲気が一変。聖のことが大嫌いだったと言い出します。とても大切に思っていた存在にもかかわらず、聖がいなければ自分はもっと自由になれたはず、苦しまずにすんだはず、何もかもわかったような目で自分を見る聖が嫌だと。でも、聖を取り戻せないこと、声さえ聞けないことを深く深く悲しんでいます。苦しんでいます。
零の心の複雑さは、このドラマを深くしていると思います。零は強い部分もありますが、その反面とても繊細でもろい部分も持ち合わせています。
それにしても、キラは零の心情をすごく的確に理解できるんですね。これはやはり愛の力でしょうか?

帰りに駅の改札口で、キラは零にキスのおねだりをします。これまた大胆!最後にキラが言います。「樫野君に出会えてよかった」
この言葉でどれだけ零が救われたことか。

 

*見どころ

零と聖を演じる仔仔です。まったく性格の違う零と聖の二役、うまく表現できていると思います。零は活発で明るい感じ、聖は物静かで思慮深い感じ。
仔仔の表現力もすばらしいと思うのですが、少しメイクで感じを変えているのかしら?なんだかすごく違いますよね。