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韓国ドラマ「ママはアイドルに夢中」感想〜おばさんだってアイドルが好き

2011-09-23の記事 過去ブログから移動しました。

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ママはアイドルに夢中(주부 김광자의 제3활동=主婦キム・グァンジャの第3活動)

2010年  MBC  1話完結 ★★★★★

キム・グァンジャ役(ヤン・ミギョン)  
アイドル歌手ジン(ジュン=MBLAQ)  
チェ・ビョング(キム・ガプス)  
パソコン教師(チョン・ギョンホ)   

監督:キム・ユンチョル   脚本:ペ・ヒヨン

 

変化のないつまらない毎日を送っていた専業主婦が、アイドルに目覚め、その一途な思いから今までの殻を破り生きる楽しみを見つけるという、楽しく元気が出るドラマでした。ちょっとくたびれた主婦がどんどん明るくきれいになって行く様子を見て、どこの国の人でも同じなんだと改めてアイドルの力に感心(笑)

ファンクラブの会員になりたいがためパソコンを習い、ネット上で会った事もない女の子と交流する・・・もしかしたら皆さんも通ってきた道 (≧∇≦ 
原題にある「第3活動」とは、小学校で行う特別活動の事だそうですが、まさにぴったりの題名です。人生の中で人それぞれ特別活動と呼べるものがあるでしょうが、アイドルに夢中になるのも一つ。
何かに夢中になるということが、まさに生きる力でもありますね。

ヤン・ミンギョンさんがアイドル歌手にどんどんハマっていく姿が楽しかったですし、ファンミーティングに参加してアイドルに控えめながら熱いまなざしを送る初々しい姿も素晴らしかったです。見ているこちらまで幸せになるドラマでした。
それから、アイドル歌手役のジュン君、こんなに可愛かったんだとビックリ。劇中の「Sad Birthday to Me」という歌は、「One better day」の替え歌のようですね。

以下あらすじです。

◆アパートに住む模範主婦のキム・グァンジャはスーパーで買い物中、洋菓子店で可愛いケーキに見とれる。もうすぐ自分の誕生日なのだ。団地に戻るとエレベーターホールで貼紙をしている怪しい男に出会う。男はパソコン教室を開いており、その生徒募集の案内でいかがわしい物ではないと言うが、グァンジャは違法行為だと一喝。

誕生日を迎えグァンジャは家族が祝ってくれると密かに期待したが、娘は外泊、夫は勤める派出所の所長の身内が亡くなり遠出することに。誕生日も忘れられ、家族が自分に全く関心が無い事にがっかりし、一人寂しく涙を流しながらソファで一夜を過ごす。
翌日誕生日ケーキを買い、両親の墓参りへ行き、つまらない人生だと泣きながら愚痴をこぼす。

帰りのタクシーの中、グァンジャはラジオから流れる曲に思わず涙が止まらなかった。


誰も知らない誕生日だとしても 
傷ついた君の悲しい心を癒してあげる
明るい明日が君を待っているから 
僕がいるよ 君と一緒に行く

この曲が忘れられなかったグァンジャは、ある日CDショップでその曲を探す。題名も知らず、誰が歌っているかも分からない彼女は店員に尋ねる。「Sad Birthday to Me」というアイドルグループJIN'Sのジンの歌だった。その歌の入ったCDを差し出されるが、ジャガイモ鍋より高価な事に驚き手が出せない。替わりにカセットテープを買った。

朝、夫と娘を学校に送り出す。さっそくカセットテープでその歌を聞きながら、家事もすいすい進む。 表情が明るくなり、心もウキウキ。が・・・テープが絡まり・・・意を決してCDを買いに行くとサービスで限定品のポスターをもらう。そしてファンクラブに入会するとニューアルバムが発表前に聞くことが出来ると教えられる。サイトのアドレスにアクセスと説明されても、何のことか分からない。店員からまずはインターネットを習うべきだと教えられる。

エレベーターホールにまたあの怪しい男が貼紙をしてる。グァンジャは一目散に逃げる男を追いかけ、パソコンの基礎を勉強したいと申し出る。この男は実はかつてはパソコン教室を3つも持っていたカリスマ講師チョンだった。ただファンサイトに入って他の人と同じように出来れば良いというグァンジャに、最高に優秀なネットユーザーに育てる!とチョン講師は力強く約束する。

とはいえ、グァンジャはキーボードも上手く扱えない。グァンジャは、美大出身だからパソコンには馴染みがないと言い訳をし、ファンサイトに入会さえ出来ればいいというが、チョン講師にあっさり却下された。目標は1分400打!これをクリアしたらインターネットを教えると言われ、うんざり顔のグァンジャ。それでも家で夜遅くまでキーボードでジンの名前を打ち練習する。最初は人差し指だけで打っていたのにどんどん上達。いつしかブラインドタッチもマスターし、目標も達成した。

グァンジャはついにファンクラブに入会。そこでファンアートの投稿を知る。自分もクローゼットの奥に眠ってた画材を取り出し、ジンの似顔絵を描いてみる。かつて描いた家族の絵は夫にも娘にも見向きもされず、ゴミ箱へ直行だった。しかし、ジンの似顔絵をサイトに投稿すると、会員たちから嬉しいコメントがたくさん寄せられた。そしてその中の一人で同じくジンのファン「雨後のタケノコ」とチャットを通して親しくなっていく。ファン歴の浅いグァンジャは、彼女を通してジンの事を色々と知っていく。

「雨後のタケノコ」とはジンへの愛が少し違うグァンジャ。自分が一番大事なのは娘だと言い切る。娘さんがうらやましいという彼女に、あなたもお母さんにとっては大事な娘と話すと・・・「雨後のタケノコ」は両親との間に辛い経験があるが、ジンと出会って考えが変わったと話す。そして、来月行われるJIN'Sのファンミーティングにグァンジャを誘った。

翌日、エクセルの講義中にこっそりファンサイトに書き込みをするグァンジャ。「誰がなんと言おうと、ジンのソロ曲に私は勇気づけられて、立ち直れました」
その書き込みを見て、ジン本人も感動している様子。
そしてついにパソコン教室を卒業した日に新しい情報が。ジンの誕生パーティに本人も出席し、「Sad Birthday to Me」を歌ってくれるという。さっそく着ていくものをウキウキしながら真剣に選ぶ。夜はパックをし、ダイエットし・・・。しかし、当日になって夫から姉の家に行くように言われ、誕生パーティに参加できなかった。ファンサイトで当日の様子を見るグァンジャに他のファン達からも会えなくて残念だったとコメントが入る。べそをかきながら来週のファンミには必ず行くと書き込む。と・・・ハンドルネーム:ジンから「どんな人か会ってみたい」と書き込みが。ハッとしながらも・・・まさかね・・・と我に返るグァンジャ。

またしても夫から、所長の息子の誕生パーティがあるから出席しろと。その日はなんとファンミの日。前から約束があると話していたにも関わらず、皆夫婦同伴だからと取り合ってくれない。グァンジャは困惑する。翌日ファンミの案内を見ながら、この人生の裏切りも受け入れようとしていた。そして40歳をすぎてどうかしていたと自分の心まで仕舞い込んでしまった。

グァンジャは所長の息子の誕生日パーティに参加するためにおしゃれをして美容室で髪を整える。と、そこに短髪でスッキリしたチョン講師が。彼は心機一転、小さなパソコン教室に就職が決まったという。グァンジャのおかげでもう一度チャレンジする勇気が湧いたと。

今まで人生というものは裏切りしかないと思ってました。でも違った。何を選択するかで人生は変わる。これからは体裁ではなく、心のままに生きます。

と言い残して旅立っていった。この言葉を噛み締め、グァンジャは決心する。タクシーでファンミ会場へ。

ファンミ会場では若いファンが列を作っていた。少し気後れしつつも最後尾に並ぶ。始めは娘を探しに来た母親と誤解されるが、彼女がグァンジャと知るとファン達も態度が一変、グァンジャは人気者だったのだ。

一方、夫と娘は約束の場所にグァンジャが来ないことが気になりだした。美容室に行ったきり行方不明となったグァンジャの足取りを追うことに。グァンジャを乗せたタクシーの運転手から飛んでもないことを聞き、送ったリゾートまで行ってみる。

その頃グァンジャはJIN'Sのファンミで目も心も輝かせていた。ジンとのキスのチャンスをかけてのゲームが始まった。グァンジャも候補者として名前を呼ばれるが、舞い上がっているせいか自分の事とは思わない。ようやく気づき興奮しながら舞台へ。ジンに少女のように手を振る。ゲームは大声コンテスト、いざグァンジャの番になったその時に夫と娘が会場に入ってきた。夫と娘はグァンジャにあきれ、気は確かかと捨て台詞。グァンジャはマイクに向かって・・

必要としている時は冷たくあしらっておいて、自分たちが必要な時だけ求めるのが家族なの?私だって人間だ、わかってるのか~~~~!

と叫ぶ。これにはジンもビックリ。
最高の騒音を出したグァンジャに会場は大盛り上がり。そして、彼女はジンとのキスのチャンスを得た。グァンジャはゆっくりとジンに近づき耳元で・・・キスの変わりに歌を歌ってほしいとお願いする。「ジン君の歌を聞いて笑顔を取り戻したい」と。

 

感動で涙をこぼすグァンジャをそっと抱きしめるジン。